4月に入ってから日経平均株価が下落基調です。
1月からの上げが勢いありすぎたというのもありますが、踊り場というものすらなく、投資家心理もネガティブになってきているでしょう。
40900→37000と2ヶ月では大きく下げましたが、下げ率で言うと6%の下げ幅なので、実はそれほどこ落ち込みと言えないようです。
しかも中身を見ると、どうやら特定の業種が下げを牽引しているようです。
それは半導体業界です。
アメリカのNVIDIAも台湾のホンハイも業績好調、今期も好調なのに、日本の半導体関連銘柄は軒並み急落しています。
では日本を代表する半導体関連銘柄はどのようなのがあるでしょうか。
東京エレクトロンは半導体製造装置世界トップクラス
東京精密はウェハ検査装置世界シェア一位、製造装置世界トップクラス
アドバンテストは半導体検査装置世界トップクラス
レーザーテックは半導体マスク検査装置世界シェア一位
SCREENはウェハ洗浄装置世界シェア一位
信越化学は半導体シリコンウェハ世界シェア一位
SUMCOは半導体シリコンウェハ世界シェア二位
ディスコはウェハのカットで世界シェア一位
東京応化工業は半導体の回路描画で世界トップクラス
フジミインコーポレッドはウェハ研磨剤で世界シェア一位
これらの企業の今年の株価の変動ですが、
東京エレクトロン40800→32300(20%減)
東京精密12600→10000(20%減)
アドバンテスト7400→5000(30%減)
レーザーテック45400→33300(25%減)
SCREEN20400→15000(25%減)
信越化学6900→5700(20%減)
SUMCO2700→2300(15%減)
ディスコ45000→64000(40%増)
東京応化工業4800→3900(20%減)
フジミインコーポレッド3900→2900(25%減)
このように、ディスコ以外は日経平均株価以上に大きく値を下げており、半導体関連銘柄を除けば、踊り場だったかもしれません。
まぁ、1月からの伸びも半導体関連銘柄が支えていましたが。
マクニカという会社は半導体商社で国内シェア一位ですが、こちらも30%減なので、半導体工場への投資が話題になりつつも、国内の半導体情勢は良くない見通しが立っているように思えます。
半導体ブームはもう終わりなんだなと思いつつ、ふととある銘柄も調べてみました。
トヨタ自動車は自動車製造で世界シェア一位
株価は3800→3400で10%減
三菱UFJフィナンシャルグループは世界トップ5に入るメガバンク
株価は1200→1600で30%増
ファーストリテイリングはアパレルで世界トップクラス
株価は48000→39500で20%減
任天堂はデジタルゲームで世界シェア一位
株価は8900→7400で15%減
海外投資家によく買われる銘柄は金利高の恩恵が受けられる三菱UFJを除き、みんな日経平均株価より下がっています。
特にファーストリテイリングは日経平均株価への影響力が日本一なので、むしろこれら海外投資家がよく買う銘柄以外は踊り場なのかも。
国内投資はすでに踊り場らしいのですが、これらの銘柄だけで判断するならば、海外投資家は金融業界以外からは引き始めているのかもしれませんね。