金持ちというのは、我々庶民とは金の使い方が根本的に異なります。
先月、ファーストリテイリング創業者で、日本一の金持ちである柳井さんが、ファーストリテイリングの株を一部売却しました。
保有株の約10%くらい売却したようですが、それだけで売却金額は773億円だそうです。
先月、ファーストリテイリングの株価が5000円以上下がったのも、この影響でしょうか?
このように富豪の人達の動かす金と言うのは、半端ないです。
柳井さんほどの富豪でなくても、億単位のお金をポンと動かしますが、その割には金遣いが荒くないのも凄いです。
例えば半導体不足で市場で新車が不足していたとき。
みんなは半年待ちや一年待ちで、値引きできなくても新車を買おうと頑張っていました。
しかし、ある金持ちはえ、そんなに待つなら今の車を使うか〜って、そのままずっと使っており、最近になって買い替えなくて良かった、なんて言っているそうです。
毎日億単位の金を動かしている人が、1000万円もしない車を買うのに、すぐ手に入らないならさっと諦める。
ですが、その割にこの人はホンダジェットを保有しているそうなので、ホンダジェットのときは待たなかったのかな、という疑問もあります。
ある世界を股に掛ける不動産投資家の凄いです。
国外でまだ土地の買収しかしていないタワマンのワンフロアを買いました。
富裕層向けタワマンで、ワンフロアに二世帯しかないというタワマンです。
この購入時の金額は30億円超えです。
これを一括払いしたそうです。
資金力も凄いですが、ワンフロアで30億円っていうタワマンも恐ろしい価格ですね。
で、予定通り建設が完了して明け渡しになったときには価格が50億円になっていました。
建設期間が1年だとしたら、1年で資産価格が約1.65倍になっています。
富裕層向けタワマンがそれだけ需要があるのでしょう。
これだけでも利益確定で即売り確定ですよね。
自分ならばそうしますが、なんとその人はあえて少し待ちました。
すると、富裕層向けタワマンの人気がある為に、全室売却されてから売り出して、60億円になったそうです。
それがどれくらい待ったかはわかりませんが、あっさりと2倍にしています。
日本ではこんな短期間で価格が上がる物件は存在しないでしょう。
というか、海外でもこんなに上がるのは富裕層向け商品だからなのでしょう。
不動産投資の成功者というのは、持っている資金力と情報力が桁違いです。
そして、世界で仕事をしているので、富裕層から人気のエリアというのを世界レベルで知っているわけです。
東京でもタワマンブームで価格が上がっていますが、そもそもこのタワマンブームはディベロッパーによって作られたもので、バレンタイン商戦のチョコと同じです。
なので、ディベロッパーがこのくらいかなと思って、別の物へ販売を切り替えて言ったら、一気に相場が下がる可能性があります。
世界を股に掛ける人は、ここはピークだなと思ったら、別の国へ投資します。
別の不動産オーナーはアメリカでコロナ禍に入った瞬間に持っていたらオフィスビルの殆どを言い値で売却したので、テレワークの普及で一気に需要が落ち込んたときの初期に売り逃げ出来ました。
そしてロックダウンしなくなると、住宅用賃貸物件にも手を出しました。
その結果、今のアメリカでは家賃爆上げなので、家賃収入が爆上げ。
しかも全部一括払いでローンとか組んでいないので、金利上昇の負担を負わずに、家賃値上げだけ出来ているようです。
住んでいる人からしたらたまったものではありませんが、その情報力と判断力はまさに投資家としては理想の姿とも言えます。
自分なんて先月と今月に売った株、みんな売った後に自社株買いとかの発表で、株価上がっているんですが…
ちなみにですが、本物のお金持ちは分散投資やドルコスト平均法はしていません。
分散投資やドルコスト平均法はあくまでリスクを減らす手法です。
大きく稼げないけど、大きく損もしないし、情報力が不足していても利益が出やすいです。
で、そういった大金持ちは情報力があり、自分達でブームを作れるくらいの資金力もあります。
その為、資産の大部分を一つに投資したりします。
柳井さんもファーストリテイリング以外の株は少ししか持っていないでしょうし、多様な企業に投資している世界的な投資家でも、その資産を全て公開したら偏っていたりするかもしれません。
前述の不動産投資家も8割が不動産投資で、2割が株取引だそうです。
しかも株に関してはもディベロッパー株だそうですから、不動産一極集中と言えるでしょう。
ただ、それが出来るだけの情報力、実績があるからで、庶民が真似しても余裕資金が目減りしてしまうかもしれませんから、投資は慎重に。