司法試験に合格すると、弁護士になれると思われますが、実はここからも弁護士になるまでが大変です。




司法試験に合格すると、司法修習生になり、1年間の研修期間になります。


この間は最高裁判所所属となり、最高裁判所か給付金が支給されます。


給付金ということは非課税?


ということは、書類上の職業は無職?


なお、裁判所所属ですが許可を得ればバイトも出来るので、公務員とも違います。




司法修習生になると、専門の研修施設でまずは法曹界に関しての座学を行います。


ここで試験はありませんが、討論したり論文書いたりするので、結構ちゃんと勉強してこないとここで置いてかれます。



次に実務研修を行います。


これは各都道府県にある弁護士事務所、検察、裁判所で実務経験に携わります。


とはいえ、まだ修習生なので、下っ端のついていくだけということもあります。


特に弁護士事務所は事務所によって千差万別なので、民事しかやらない零細事務所だと、仕事もなくて雑談だけの1日とかもあるとか。



また、修習生は給与ではなく給付金、つまり労働の対価ではないので、残業代とかありません。


一応、研修は1日8時間と決まっていますが、例えば検察の取り調べや裁判資料作成に関われたときには、決まっている時間を超過してしまうこともあります。


しかし、サビ残というか、時間なので帰りますとは出来ないようです。


サビ残とか法曹界で違法行為が!というと、そもそも労働契約ではないので、厳密にはサービス残業には値しないという法律をかいくぐっていますので、司法修習生は諦めて勉強して下さい。



この他にも、例えば知財関連とか、DVとか最近流行りの民事に関しての勉強も出来たりするようです。




で、この1年間の研修の最後には試験があります。


試験は5科目なので、学校でやる試験と変わらない感じがしますが、1科目当たりの試験時間が7時間超えです。


そう、丸一日試験ということになります。


研修をしっかりやっていれば合格できる内容らしいのですが、それでも1科目に丸一日かけるって凄い試験です。



で、これに合格すると弁護士になりたい人は弁護士会に登録して弁護士バッヂが貰えますし、検察官や司法施設職員を目指すこともできます。


弁護士の場合は、どこかの弁護士事務所に所属するわけですが、弁護士事務所はほんと千差万別で、民事専門もあるし、過払い金専門もあります。


弁護士事務所によって得手不得手がありますから、実習で行った弁護士事務所がベストとも限りません。


まぁ、後は勤務地も重要ですね。



検察や裁判所は各都道府県にあり、異動もありますが、弁護士事務所ほどの差異はないらしいです。


特に検察は刑事事件専門ですから、刑事事件に携わりたい人は、弁護士よりも検察を目指すほうがいいかも?