老舗というと、長く続いている企業と思われますが、その定義は曖昧です。




例えばメディアでは、30年以上続いている店を老舗と言って宣伝したりします。


30年は長いですが、それでも定年まで働かなくても老舗と言えることになり、一代で簡単に老舗になってしまいます。


ちなみにこのメディアの基準に直すと、GUやユニクロも老舗と言うことになります。


ユニクロって大企業って感じはありますが、老舗って感じはないですよね。




データや統計を取っている企業では、老舗企業の定義として100年以続いており、創業以来の事業を継続できている企業としていたりします。


このほうが老舗感ありますね。


ちなみに100年以上経営している企業の数は、日本が世界一です。




創業以来の事業を継続出来ている企業というのがなかなか難しかったりします。


例えば創業からあるのが持株会社になり、事業を続けているのが分社化した子会社だったりすると、老舗企業じゃなかったりするということ?


社名を変えただけならば問題ないようですが、単一事業を続けるというのは難しいわけです。


セブン&アイホールディングスもスーパー事業を分社化するとしており、大株主として支配力は残すようですが、セブン&アイホールディングスの価値向上で次に言われるのは売却ではないでしょうか。


そうなるとイトーヨーカドーは老舗企業から転落してしまう?



でもイトーヨーカドーという名前が残れば、親会社が外資系になろうと、老舗企業と名乗り続けられるのでしょうか。


シャープは親会社が外資系ですが、シャープを老舗と言われているかどうかでわかりそうですね。



老舗というのは宣伝としては価値がありますが、その分プレッシャーも大きいようで、新しいことをすると伝統がとかなんだと部外者から非難されやすいとか。


社内で色々言われるのはわかりますが、社外の人からだけ文句が出るというのはおかしなものですね。