ドラッグストアは今や生鮮食品を取り扱っていたりと、ロードサイド型店舗は薬も扱うスーパーのようになってきています。




ついで買い需要はあるようで、スーパーほど安売りしたりしなくてもそこそこ売れているそうです。



そんなドラッグストア業界ですが、業界一位のウエルシアHDと、二位のツルハHDが経営統合するとことになります。


この二社は共にイオンが大株主であり、イオンがツルハHDの他の大株主の株を買うことで、統合させるようです。



業界三位のマツキヨは統合してようやく三位になりましたが、一位と二位が統合すると、売上では圧倒的な差をつけられてしまい、永遠の二番手になってしまいます。


ただ、ドラッグストアって統合メリットあるのでしょうか?




ウエルシアとツルハは売上規模では2割差がありますが、今回はツルハを残してウエルシアを株式交換でツルハの完全子会社化するとのこと。


しかし、ウエルシアは上場廃止となりますが、ウエルシア自体は存続するようです。


そうなると、システムやサービスの統一が出来ません。



しかもイオンはイオンドラッグというイオンモール内限定のドラッグストアを運営しています。


イオン株主からすると、市販薬が株主優待のキャッシュバックの対象になったり、お客様感謝デーの5%引き特典があったりしますが、経営効率を考えるならばイオンドラッグもブランド統合したほうが良さそうです。




売上高ではウエルシアのほうが上ですが、ツルハの子会社化するというのは、なかなか珍しいです。


恐らくですが、ツルハを残さないならツルハ側が統合を良しとしなかったのでしょうね。


統合にはかなりの手間がかかりますが、ツルハを残せば、大株主である社長の資産価値はますます上がります。


後は売上高はウエルシアが上ですが、総資産や純資産はツルハのほうが上です。


単純に会社の簿価はツルハのほうが高いと言えます。



ツルハHDの問題点としては、株価が1万円超えとなっており、株主優待は個人向けなのに、保有するのに必要な金額が個人向けの金額ではないということでしょうか。


正直、ツルハHDに100万円注ぎ込むならイオンに注ぎ込みたいし、優待目当てじゃないなら、ドラッグストア自体にそんなに魅力がないかな。