日本の旅行会社の多くは、大手交通会社の影響下にあります。




売上順位で見ると、

JTB

KNT-CTホールディングス

HIS

日本旅行

阪急交通社

ジャルパック

ANAセールス

東武トップツアーズ

エアトリ

名鉄観光


です。



この内、交通会社が株主にいないのは、新興系でネット専門のエアトリだけです。


二位の倍以上の売上があるJTBは全JRとJAL、ANAが株主です。


KNT-CTホールディングスは近鉄グループ、阪急交通社、東武トップツアーズ、名鉄観光も私鉄各社の傘下です。


HISはスカイマーク、ジャルパックはJAL、ANAセールスはANAのグループです。


最後に日本旅行はその発祥からJRグループと言えそうなくらい親密で、JR西日本の子会社ですが、他のJRが株主でもあります。




各JRもグループ内に旅行会社を運営していますが、それでもJTBの株主になっているのは、業界の圧倒的な王者であることから、資本提携しないといけないのでしょう。


昔の国鉄は旅行会社を運営できませんでしたしね。




現在はチケットレス、電子チケット化が急速に進んでおり、電子チケットと紙チケットで金額差があったり、電子チケットのみの販売に切り替わってきたりしています。


電子化が進むほどシステム化出来て、人の介在が少なくて済みそうな気がします。


そうなると旅行代理店のメリットって何だろう?


そう思い、いくつかの旅行プランを調べてみました。



例えば往復東海道新幹線利用、愛知県宿泊のプランですと、同じホテルに宿泊するのに、JR東海傘下のJR東海ツアーズよりJTBや日本旅行のほうが安かったりします。


傘下のJR東海ツアーズのほうが新幹線安く利用できそうな気がしますが、これは宿泊施設への営業力の差なのでしょうか。


JR東海が推進しているずらし旅だと、日本旅行もJR東海ツアーズも同じ料金ですが、受取場所がJR東海ツアーズ窓口?


引換の手間の分、JR東海ツアーズのほうがコストがかかっており、僅かですが日本旅行のほうが低コストですね。


調べれば調べるほど、JR東海ツアーズはJR東海直系の旅行会社なのに、日本旅行の子会社みたいな扱いが見えてきます。


日本旅行はJR西日本の子会社なので、JR西日本管内の旅行では日本旅行にお願いしているかもしれませんが、そもそも日本旅行の営業所で引き換えというのがなくて、電子チケットか駅の券売機、観光案内所で引き換えになっていたりします。


後はJR東海ツアーズより日本旅行のほうが旅行プランの種類が豊富なので、価格勝負しかけないと、JR東海ツアーズをチョイスすることもなさそう?




新幹線や飛行機と宿泊のセットは安くていいのですが、2泊以上だと同じ宿泊施設じゃないとだめというのがなぁ。


どうせなら違う宿泊施設に泊まりたいというのもありますし、例えば広島なら広島市と福山市に行きたいとなると、そういうセットプランが使えなかったりします。


往復の新幹線や飛行機の利用駅や利用空港は同じでも構いませんが、せっかくネットでプラン決めが出来るのだから、2泊以上でも宿泊施設を日毎に選べるようになってほしいなぁ。


勿論連泊なら連泊プランがあったほうが安いからいいというのもありますけどね。