新NISAから投資を始めたはいいけれど、何を買えばいいか迷うところ。




誰もが同じ悩みを体験しているのですが、NISAでの購入となると、より非課税の恩恵が大きい企業がいいですよね。



そうなると自分がおすすめする手法の、好きな企業、愛用品を販売している企業の株を買うという、難しく考えずに買うやり方は不向きです。


とはいえ、初心者が経営情報やチャートから読み取るのは困難というものです。


勉強する時間がなかったりしますしね。


ただ損しないかもしれないが、非課税の恩恵が低いから避けたほうがいいといいのはあります。




一つ目は飲食系です。


好きな飲食店があったり、多くが株主優待を設けていたりします。


しかし、飲食店系は配当利回りが低いです。


株主優待の金額も含めてようやく3%くらいなんていう企業が多いです。


しかし、株主優待はいくら分貰おうと非課税ですし、配当利回りだけ見るなら、飲食系以外より高い企業は無数にあります。


いや、株価が上がれば含み益が増えるし、と思うかもしれませんが、コロナ禍明けのときは業績回復への期待からガンガン株価が上がりましたが、今はそのときの勢いはありません。


原材料高騰や人手不足対策で利益圧迫されるのでは?という懸念から株価の伸びが期待しにくいのです。



お次は小売系です。


こちらは幅が広くて、ユニクロを展開するファーストリテイリングはかなり力強い伸びをしています。


とはいえ、こちらは株価が4万円をタッチするほどの高額であり、実質NISA対象外。


小売系のメインとなると、スーパーやコンビニになります。


スーパーは値上げを反映しても客数の落ち込みがない企業は業績期待されていますが、やはり飲食系同様に原材料高騰と人手不足の問題があります。


その為、イオンやローソンのように明確に業績好調を示した企業以外は伸びが低いです。



お次が鉄道会社です。


鉄道会社は運賃値上げに積極的ですし、上場している大手私鉄は人手不足対策も積極的に行っています。


しかし、インフラ系は元々安定しているとの見方からなかなか株価の伸びは低い傾向にあります。


例えば東急なら、東急よりも上場子会社のほうが株価上昇率は高かったりします。


インバウンド需要旺盛や観光、ホテル業は業績好調でも、複数の事業を展開していることから、どうしても鉄道会社の業績となると、グループの平均になってしまうのです。


インフラ系ならば電力会社のほうがいいです。


原発リスクはありますが、逆に原発が稼働すればそれだけで株価が上がります。


また、決められた上限を超えて値上げでき、値上げ分の対策に政府が税金を投入するので、価格変動制なのに原価が下がっても値下げしないというボッタクリを堂々とやって、過去最高益を簡単に生み出せる業界ですので、インフラ系では最も伸びるのではないでしょうか。




これらのような業界は伸びが低いというだけで、伸びないというわけではありません。


株価が伸びるか伸びないかは、個々の健全な経営による業績しだいですからね。


あくまで業界を俯瞰的に見た場合の話。




じゃあどんな業界ならいいのよ。



わかりやすいのが総合商社です。


身近に密接に関わっているけれど、名前はそんなに見かけない総合商社は海外からの購入も多く、円安効果もあり、途上国、先進国ともに海外の経済成長の波に乗れる企業集団です。


高値掴みかなと心配しても伸びる、しかも配当金も高い、有望株です。


五大商社ばかり注目されますが、豊田通商も1年で株価が倍になっていますので、総合商社はマジぱねえです。



お次が金融系です。


とはいえ、地銀や保険会社はわかりません。


メガバンクやSBI、証券会社系ですね。


去年、日銀がマイナス金利止めるのでは?という憶測だけで株価が急上昇。


結局マイナス金利継続したのですが、株価は下がらず。


更には日銀が金利の振れ幅を広げただけで、メガバンクの貸出金利が上がったので、金利収入は貸し倒れ引当金が増えても増益出来るくらいになっています。


メガバンクは成長している大企業に貸し出している、メインバンクになっているので、設備投資で金を借りてもらえる強みがあります。 


後はスルガ銀行のようなハイリスク投資を避ける、または孫会社くらいにしかさせないです。



証券会社はわかりやすいですが、口座開設数が伸びています。


NISA口座は売買手数料無料をしていたり、SBIなんかは国内株の手数料ゼロを行っていますが、口座開設数に比例して株価が伸びています。


というのも、そもそもNISA口座での売買手数料よりも、NISA口座で買われる投資信託による手数料収入や、グループ会社でNISAで活況な投資信託の資産運用による業績の影響が大きいのです。




先行き不透明ですが、期待値高いのは海運系です。


そもそも日本の輸出入の主体は船舶です。


輸出企業も輸入企業も海運企業に頼んで輸送しています。


しかも日本を介さない海上輸送も行っています。



海運系はコロナのような運賃高騰はしばらくないということや海賊やテロリスト問題があります。


また、パナマ運河は水不足によって航行制限が起きており、ファストパスは年間数億円というほど高騰しています。


海運系は一時期よりは配当利回りが下がりましたが、それでも高いので、配当での非課税も嬉しいです。




業界として見ると、こんな感じですね。


特定の銘柄をプッシュするつもりはないのですが、困ったときはトヨタ自動車という手もあります。


年末に子会社のダイハツによる大規模不正発覚で、ダイハツは全車出荷停止となり、トヨタ株は大きく値を下げました。


しかし、今年になってから株価が20%も伸びるというダイハツ不祥事を無視した値動きになっています。


結構トヨタグループは歪みが大きくなってきているし、潜在的な不正はまだまだありそうな気がしますが、ダイハツの全車出荷停止ですらこの程度なら、デンソーの大規模リコールよりも株価影響が低いです。


配当利回りは高くはありませんが、トヨタ本体の業績が落ち込まない限りは、安定して伸びていきそうです。


それにトヨタなら車を持っていなくても知っている企業ですしね。


そういやウーブンシティの話もトヨタはしなくなったなぁ。



ま、将来の株価がどうなるかは一切不明ですけどね。