昭和の時代には今では想像つかないことがたくさんありましたが、これは現代でもありかもという話を見かけました。
あるマンションに住んでいた家族。
昭和の頃なので、大家さんと管理人さんが一緒で、同じマンションに住んでいたりします。
管理人さんと挨拶どころか、ご近所付き合いもありました。
ある家族で旦那さんだけが働いていたのですが、旦那さんが病死してしまうと、奥さんが働きに出かけます。
一人娘がまだ小学生でしたので、学校から帰ってきてから母親が帰ってくるまでの面倒を管理人さん夫婦にお願いしていたそうです。
これもまた当時としては珍しくなかったことです。
他のマンション家族でも数少ない共働きの家庭の子供は管理人さんにお願いしていたそうです。
そんな中、ある日母親が迎えに来ませんでした。
翌日、家を訪ねても留守で、職場に電話しても昨日は普通に帰ったと言われたそうです。
それで管理人の持つ鍵で玄関を開けると、ちゃぶ台に娘さん宛の手紙があって、蒸発したことが判明します。
携帯電話なんてない時代だし、母子家庭だと家電もありません。
実家の連絡先も知らないので、管理人さんは警察に連絡して捜索してもらいます。
母親が見つかるまで管理人さんの家に住まわせることにしました。
管理人が独身なのに小学生の娘がいるから誘拐?と疑われたりしたそうですが、その度に娘が母親が見つけてきて、というのと、毎度説明していたそうです。
で、その後どうなったかというと、中学校を卒業するまで一緒に住んでいました。
娘さんは義務教育を終えると、働きに出かけます。
実の親がいないから実質親子状態だったんだ、と思いきや、なんと16歳で2人は結婚しました。
親子ではなく歳の離れた恋人同士の同棲生活だったわけです。
しかも年下の娘さんのほうが惚れていての結婚です。
娘さんからすると親族とも連絡が取れないから、身近で頼れる大人は管理人さんのみとなり、その信頼が恋心になったのでしょう。
結局、娘さんが亡くなるまで母親は見つからなかったのですが、結婚の出会いがどこにあるかはわかりませんね。
今だと児相預かりになってしまうんですかね?