よく食べられる果物と言ったら、バナナ。
と思う人は多いでしょうが、実はバナナは果物ではありません。
そもそもバナナは木になりません。
バナナの木とか言うし、見た目も木みたいですが、あれは巨大な草です。
なので、毎年枯れます。
バナナは茎が地中にあるので、そもそも見えている部分は葉と実と花ということになります。
日本でメジャーなバナナは三倍体なので種がありません。
バナナの種は見たことないですよね。
じゃあ毎年枯れちゃうのにどうするのかというと、地中から新芽が出てくるので、それを植え替えるんだそうです。
そうするとまたニョキニョキ育ってバナナの実がつきます。
花を咲かせるのに種がなく、株分けみたいなので何年も実をつけるから、今年食べたバナナも去年食べたバナナも同じ遺伝子の可能性もあるということですね。
日本では見かけない、東南アジアや南米で流通しているバナナには種ありもあります。
追熟させていない青いバナナだから、野菜感があり、実際野菜のように加熱処理して食べたりします。
インドには様々なバナナ料理があり、バナナの葉を皿代わりに使う等、バナナは日本以上に庶民の食卓に馴染んでいます。
日本ではこの追熟していないバナナがなかなか流通しないので、甘いバナナを使ったレシピ以外は見つけられません。
なので、インドとかに言ったらバナナ料理を堪能してみるのもいいかもしれません。
日本には単一種しか入ってきません。
産地が違うだけで、大きさや甘さが異なりますが、種としてはみんな同じです。
そして種がなくて株分けなので、例えばあるバナナが病気になると一気に感染します。
本来ならその病気に対応した薬を注入して、次世代種は抗体が出来たりするのですが、種が出来ないバナナはどうにもなりません。
じゃあどうするかというと、抗体持ちバナナへ遺伝子を組み換えます。
大豆に関しては遺伝子組換えの有無を表記したり求められますが、バナナはたぶん遺伝子組換えを食べているかもしれませんね。
遺伝子組み換え技術がないと、バナナは遠くない将来に絶滅危惧種になってしまうくらい病弱とも言えます。
バナナはとても安価です。
昨今の値上がりに比例してバナナも値上がりしていますが、それでも安いです。
これは一昔前は人権侵害レベルのバナナ農園への締め付けがありましたが、ドール等大手は少しずつですが、改善しており、またバナナ農園への支払いも急激に増やしています。
産地や農園(村)ごとに金額は異なりますが、5年で同じ収穫量に対しての収入が倍以上になったバナナ農園もあります。
まぁその5年前は年に古着を一人一着買うのがやっとという低所得でしたから、倍以上になっても安いので、更なる待遇改善が騒がれていますが。
更にいうと、安いバナナはめっちゃ農薬を撒きます。
国内作物なら100%アウトだし、アウトじゃなくてもSNSで拡散されたら炎上するレベルの農薬量です。
というのも、種がないのでどうしで病弱です。
外部から来た人間やバナナについた虫から伝染病が発生する可能性もあり、そうなると農園どころかその国のバナナ業界に大打撃となるので、あらゆるバナナへのウイルスにきく強力な農薬をマスクしていても散布者の健康被害が発生するくらい撒きます。
オーガニックバナナでも農薬使用は多々あります。
他の果物や野菜ならオーガニック=ほぼ無農薬ですが、バナナはそれくらいデリケートだったりします。
日本なら有機JAS認証済なら無農薬バナナと言えるかと思います。
まぁオーガニックバナナでも農薬はかなり少ないので、無農薬バナナにまでこだわる必要はないかな。
とはいえ、これらは一気に価格が高くなります。
1本100円じゃ済まないお値段では?
日本ではバナナの皮を食べることはないし、皮ごと入れて煮込んだりもしないので、大量の農薬が散布されて作られたバナナとはいえ、怯える必要はありません。
検疫の人が頑張っているので、国内では危険レベルの残留農薬はないですからね。
ただ、検疫では止められたものはよくあるとか。
これは何年も前の話ですが、バナナを生産地とは別の国で加工して日本へ輸入されたバナナ加工食品がありました。
バナナチップとかそういうのでイメージしてください。
で、検疫したら残留農薬でアウト。
同じ農園から生で日本に輸入しているバナナはセーフなのに、とある国で加工したらアウトになるということもあったそうです。
昔からある話で、バナナはおやつに入りますか?という質問があります。
果物や野菜をおやつに入れないなら、バナナはおやつに入りません。
果物はおやつ時間に食べますが、バナナは果物じゃないですし、遠足とかにはナマモノを持ってくるのは避けてほしいので、基本的におやつに入りません。
しかし野菜チップはおやつに入るので、バナナチップならおやつになります。
遠足にバナナを持っていきたいときはバナナチップにしましょう。