最近、アンケートサイトで、アンケートと称した宣伝勧誘が目につきます。
中身としては不動産投資しませんか?というもので、不動産投資なら節税出来るの知っていますか?みたいなアンケートにしていて、○○社が不動産投資しているのを知っていますか、とか手数料が○%ですとか、自社の強みを知っていますか、という形式のアンケートにしています。
そもそも不動産投資で節税ってどういうこと?
まず、不動産投資で購入する建物は住宅ローンを組めません。
なので住宅ローン減税は使えません。
もし、不動産屋の手引きで住宅ローン組んで不動産投資していたとしたら、すぐに止めるべきです。
どんな形であれ、金融機関に虚偽がバレれば?信用は一気に悪化し、このタイプだと焦げ付きと同じレベルになるので、どんなクレカの審査すら通らなくなります。
スマホの分割払い購入とかも出来なくなります。
自己破産よりはマシなレベルの信用になると思って下さい。
(厳密には違いますが)
で、他に不動産投資関連の節税となると、経費を主収相殺して、結果的に納税額を減らすというもの。
しかしながら、不動産の支払い金利等の手出しの支出を上回る節税効果があるのでしょうか。
そこら辺のコストは物件や不動産会社によってケースバイケースになりますが、そんな物件えるのかな。
無論、金利が発生しないニコニコ現金一括払いすれば、手出しの支出が発生しないので、減価償却による節税が図れますが、このアンケートと称したサイトはそういう人向けではなかったかな。
自分が知らない節税効果があるのかもしれませんが、不動産投資の言うのを節税効果と言ってしまうなら、株も節税効果があると言えてしまいます。
配当金は現在20.315%の税率です。
(所得税+住民税)
これは配当金が100円でも1億円でも税率は変わりません。
それに対して給料等の所得税は累進課税なので、695万円以上は23%になります。
(所得税のみ)
なので、売却して譲渡益を出さずにずっと保有していて受け取る配当金は頑張って本業の収入を上げるより節税になると言えてしまうわけです。
まぁ実際には配当金を節税だという人はいません。
ですが、似たようなレベルで節税と言ってしまう不動産投資専門会社は、それだけで危ういなと思います。
ちなみに別件ですが、あるマンション売買会社の決算が発表されました。
居住用マンションは増収増益でした。
建設費が高騰しているけど、販売価格も上昇しているからだそうです。
で、投資用マンションに関しては、減収減益でした。
管理費や売買手数料を値上げしたものの、売れ行きが想定を下回っていることから、その分減益というものでした。
業界最大手でもない一社の決算だけで決めつけるのは危険ではありますが、不動産投資業界の今後がすでにより稼げるはずの胴元の決算にも見えてきている気がします。