高速バスは様々な人身事故という悲劇によって、法律が厳密化され、法を守っているバス会社であればかなり安全性は高まりました。
高速バスで人気なのはやはり寝ている間に移動もできる夜行バスですね。
特に事故が多かったのもあり、夜行バスは安全装置義務化が進んで、乗り心地や車内サービス向上よりもお金をかけて安全性が格段に向上しています。
その割に夜行バスって運賃安くて、昼間の高速バスよりも安かったりしますが、本当に採算取れているのかな?と思ったりもします。
そんな高速バスですが、結構勘違いされやすい面もあります。
路線バスと同様に見られたりして、例えばシートベルト着用義務ですね。
高速バスは高速道路を走行する際には乗客もシートベルト着用義務となっており、乗務員からつけるように言われたにも関わらずつけなかった人は下車させること(払い戻しなし)が許されています。
他にも車内で禁止されている行為をした場合は、高速道路上であれば休憩のPASAで下車させることができます。
極端な話、車内で電子タバコ吸っている人がいたら、強制的に途中で降車させることができます。
路線バスだとバス停以外で降車させるのって、事故とかの緊急時以外は認められていないのですが、高速バスはバス停以外でもありです。
お次は休憩場所です。
殆どの路線は途中休憩があります。
車内にトイレがあってもトイレ休憩がありますし、遅延していてもバス会社で決めた回数休憩します。
これは乗務員の休憩時間確保もありますが、休憩の度に降りて体をほぐすのが乗客にもいいらしいです。
ただ、睡眠時間は細切れになりますが。
事故渋滞などで遅延が長引くと、休憩回数が増えることもあり、過去には発車時に2回の休憩の予定が、遅延しまくって4回の休憩になったなんてこともあるようです。
休憩時間は乗務員の任意で伸ばすことも出来ますが、トイレ休憩なので基本的に車両トラブルがない限りは伸びないでしょうね。
乗り方ですが色々あって、基本は事前予約制指定席制かと思います。
昼の高速バスなら予約不要もあります。
予約不要は満席の場合はバス会社によっては補助席で乗れたりしますが、高速道路を走行する際はシートベルト着用なので、補助席にシートベルトがないとダメですし、補助席だからといって運賃下がることもありません。
補助席があっても、バス会社の都合で使わない場合があります。
乗ろうとしたら補助席しかないから乗車キャンセルして、払戻すのはどうなるかというと、取り消し手数料取られます。
補助席イヤというのは乗客都合になります。
払い戻しトラブルで多いのが遅延した場合ですね。
高速バスという名前や、バスの中には特急とか急行とかついているので、鉄道の有料特急列車みたいなイメージで乗る人も少なくないようですが、その列車種別は東急東横線の特急とか名鉄の特急のような無料特急と同じで、バス会社に支払っているのは運賃+座席のグレード料金です。
鉄道でも運賃は遅延しても払い戻されないのと同様で、バスは遅延に対しては12時間遅延しても払い戻しはされません。
払い戻しの条件は、
出発前に運休したときやバス会社都合による運航中止、目的地変更ですね。
出発前は悪天候やバス故障で運休となった場合で、手数料なしで払い戻しですが、代替手段は用意されませんし、夜行バスだと代替ルートもないので注意です。
出発後は基本あまりないですが、走行中に乗務員が体調悪化して病院へ搬送とか、到着地の天気が急変して、運転できない等です。
高速バスの場合は下車バス停まで運ぶ契約となっているので、出発後の運転打ち切りはバス会社によって異なります。
例えば、東京-名古屋なら、最寄りの新幹線駅まで運転して、そこから新幹線で行ってねというパターンがあります。
この際はバス会社によりますが、新幹線代を後日払ってくれる場合と、バス代返金するから新幹線代自腹ねのパターンです。
目的地に行けないなら出発地に返してというのも可能ですが、この場合は新幹線ではなく、在来線しか認めないというのもあり、バス会社によって異なります。
このバス会社によって異なるというのが何気に難易度が高くてですね、自分は過去に運転打ち切りになったことがありました。
当時はそんなの全く知らなくて、東京→大阪の夜行バスで移動していて、乗務員体調不良が発生したんですね。
最初は交替の乗務員が来るまでSAで停車しますということだったのですが、30分くらい停車してから代わりが来ないということになって出発。
高速道路にしては低速で運転していたので、かなり遅延が拡大して最終的には京都駅で臨時降車ということで運行打ち切りになりました。
そのときは大阪から青春18きっぷ旅行をする予定だったので、遅延&京都止まりに驚いたのですが、京都から大阪ってJRならすぐですし、青春18きっぷなので差額運賃もかかりません。
このときは後日連絡が来てバス代全額返金ということになりました。
まぁ大阪と京都ならバス代返金のほうが、乗客全員金銭的には良かったでしょうね。
後、体調不良なのに京都駅まで安全運転してくれてありがとうでしたが、当時は運行トラブルでSAで長時間停車しますとか、京都駅に臨時停車して打ち切りになりますとかで、後日の連絡まで乗務員が体調不良だったことは知りませんでした。