心理カウンセラー・公認心理師の

栗林あや(いがぐりこ)です。

 


最近、自分の性格について

「ああ、これ本当に治さないとヤバイな」

と思うことがありました。


実は私、

 

「お前に言われた通りやったのに

出来なかったじゃねえか!」厨

 

なんです。ゲロー

 



子供の頃から、例えば

「お母さんに言われた通りやったのに、うまくいかなかった」

なんてことが、よくありました。


そして、その癖が

43歳になった今でも抜けきっていないことに、

気づいたんです。



この性格は厄介です。


誰かが何かを教えてくれても、

最初はものすごく熱心に

前向きに

その人の言う通りに取り組みます。

例えば、

ダイエットや資格取得のための勉強など、

最初はすごい勢いで成果をあげるんです。


でも、ある時からなぜだか突然、

ピタリとうまくいかなくなる。

自分でも、「なぜだろう?」と

わからなくて悩んでいました。



そして最近、自分が

「お前に言われた通りやったのに、出来なかったじゃねえか厨」

であることに気づいたんです。


ある程度まで熱心に取り組んで、

成果をあげる。

でも、ある時からうまくいかなくなる。

これは自分でも気づいていなかった

「自分への罠」なんだと思います。




一番古い記憶は、

小学校1年生の時、

 

科学雑誌の付録で

紙テープ(クラフトバンド)を使った工作をしました。

 

 

紙バンド クラフトバンド 無地 約1.5cm幅 10m巻き 12本どり【望月加工紙】

 





木の棒を軸にして、

分厚い紙テープ(クラフトバンド)を

ぐるぐる巻いて、

駒を作る工作でした。


 

 

(画像出典元)Uncle Kの“手造りおもちゃ”LAND

 

 

わたしは当時、几帳面な性格もあって、
テープが理想の位置とちょっとズレただけで

気になってしまい、


何度もはがして貼り直しているうちに、

テープが裂けてしまいました。悲しい


うまくいかなくて癇癪を起こすわたしに、


母は

 

「裂けた部分を切り捨てて、

きれいな部分だけで完成させたらいい」

 

と言いました。


そして、母に言われた通りに作りました。


でも、子供の私は内心、

 

「裂けた部分を切り捨てたら、

テープが短くて重心が安定しないから、

駒として回らないだろうな・・・」

 

とうすうす気づいていました。



それでも、

わたしは母の言う通りに作り、
数日にわたって、

短く丁寧にコマを巻き、

いつも以上の熱心さと細かさで、
綺麗に色付けして、

乾燥させて、


ワクワクした前向きな表情を母に見せながら、
駒を完成させたのです。



でも、いざ駒を回す段階になって
やっぱり、駒は重心が安定せず、回らなかった。

「ただの棒に、紙テープを巻きつけた物体」は、
そのまま転がらずに

「コロン」と倒れてしまったのです。


わたしは、一緒に見ていた母に

「だめだった!」と癇癪を起こして、

泣きわめきました。



その時、心の中で

 

「お母さんに言われた通りやったのに、

出来なかったじゃん!」

 

と怒りを感じました。



「お母さんに言われた通りやったのに、出来なかったじゃん!」


「できないことくらい、初めの段階でわかるでしょ!」
 

「子供の私でも想像がつくのに、なんでおかあさんがわかってくれないのよ!」
 

「無理に決まってたじゃん!」

当時、ちいさくて言葉にはできなかったけど、

そんなふうに思っていたんだと思います。



突き詰めると、

「子供にとって『神様』であるはずの母親が、思慮が浅く、先読みできない。」


「私にとって完璧な『神様』であるはずの母親が、実は完璧ではなかった。」

その事実に気づいて、


子供の私はすごく落胆していたし、

悲しかったし、

怒っていたのかもしれません。

(のちの数十年後に、母は先の予測が立てられない脳の障害だとわかりました。)


 

 

この癖は、大人になっても続いていて、
 

上司や指導者に対して
同じように感じることがあります。


例えば、直近だと、
市の健康診断で

コレステロール値と血圧の高さを指摘された時。


お局オバサンの栄養士さんに口うるさく

食生活を指導されて、


「言われた通りにやったのに、

まったく数値が改善しなかったじゃん!このやろー!」


と思った出来事がありました。

(もちろん本人には言わないし、

大人なので、こうしてひっそり自分の心の中で思ったり、

ブログで書いたりするだけですが…)

 

 

 

 


これもあのときの

「紙テープの駒」と全く同じ感覚です。

「言われた通りやったのに出来なかったじゃん!」

ってすごく怒ってる。


うすうす「なんも効果ないんじゃないの?」を期待しながら、

一生懸命に完璧にやってしまう。

で、やっぱり思い通り、

良い結果は出ない。
 

突然、うまくいかなくなってしまいます。



最近では、Instagramでも

同じことを感じています。

「インフルエンサーやインスタコンサルの発信どおりにやったのに、うまくいかねえじゃねーか!」


と思ってしまう…。

 


うまくいかない方向に
「わざと」持っていってる自分に気づいて、
「やばいやばい」と反省しました。

 

でも、こうして気づけただけでも、

今日はヨシ。



自分の癖を見つめ直して、

少しずつ改善していきたいと思います。

これからも、自分自身と向き合いながら、
少しでも前に進んでいけたらいいなと思っています。