心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)です。
今日は、長女の中学校の卒業式でした。
卒業式や入学式でいつも感じることがあります。
それは、「お着物を着て、ヘアセットまでばっちり決めているお母さんたちって、ほんとに素敵ですごいなぁ〜」ってことです。
私の住んでいる地域だと、子供の卒業式や入学式で、着物を着ているお母さんが、少数派だけど(3%くらい?)いるんですよね。
本当に頭が下がる。
「着物を着ていることそのもの」もそうだけど、
それよりも「子供の行事にそこまで気合を入れられることがすごいなぁ〜」って思うのです。
きっと朝早く起きて、着付けやヘアセットをしているんだろうなあ・・・。
子供の行事ためにそこまでできるその姿勢に、いつも驚かされます。
一方で、私の準備はというと、
「とりあえず変じゃなければヨシ!」
「親の義務が果たせればヨシ!」
というかなり消極的なレベルで、式や子供の行事に参加しています。
自分のこの「気合いのなさ」に、どうしても劣等感を感じちゃう。
特に、三女を出産してからは体形が変わって、以前着ていた礼服が入らなくなったので、
長女の小学校入学式の時に、慌ててとりあえず楽天で安い服を買いました。
その時テキトーに買った服を、「まあ、数年に1回しか着ないからこれでいいか…」と、なんとなく今もそのまま着ています・・・(笑)
準備に対する気合いの入れ方が、着物ママさんとは随分と違って、そんなレベル感の私。
式が始まると、寒い体育館に長時間ただ座っていることさえやっと…という状態で、
本来なら感動すべき場面でも「しんどいなぁ・・・早く終わらないかなぁ〜」などと不謹慎に思ってしまい、
他のママさんたちとの気合や情熱の差に、劣等感を感じてしまいました。
「気合いを入れて子供の行事に臨むお母さんたちと、心はそうありたいけれど現実はそうできない私。」
そんなのを、こうした子供の行事のたびにつくづく感じるのでした。
でも、そんな時にこそ大事にしたいのは、子育てに「完璧」を求めすぎないこと。
大切なのは、そこにいることそのものです。
「こうありたい」と思う理想はあるけれど、現実との折り合いをつけて、自分のできる範囲でやっていくしか無いのです。
長女も来月には高校生。
子供の成長は本当に早く、気づけばあっという間に過ぎ去ってしまいます。
私にできるのは、子供たちのそれぞれの道を温かく見守ること、そして、私なりの愛情を持って支えることです。
子育ての中で劣等感を感じることもあるかもしれないけど、
そんな時こそ、自分らしい子育てをしていることを誇りに思いたいなって思ってます。
比べる必要はなく、自分のペースで、子供たちとの時間を楽しめれば花丸です。
私の子育てはまだ続きますが、「それぞれの子育ての形があっていい。」そんなふうに改めて思った卒業式でした。