確定申告とコロナ禍で見つけた、カウンセラー活動の意外な節約術

こんにちは、心理カウンセラー・公認心理師の

栗林あや（いがぐりこ）です。

確定申告の時期がまたやってきましたね。

この時期になると、毎年のように、自分の収支を振り返ることになります。

私の昨年は、特に、実家の母が大腿骨を骨折して、

その手術から介護施設への入居、そして実家じまい・・・と、忙しい日々が続きました。

そのため、昨年の前半はセミナーの開催などの活動がほとんどできず、

「今年は収入が少ないだろう」と心配していたんです。

加えて、コロナ禍による暮らしの変化で、

リアルのセミナーを開催しなくなったので、更に収入が減ると考えていました。

でも実は、確定申告で全体を振り返ってみると、

意外なことに、後半、オンラインでのカウンセリングやセミナーの開催が増えて、

実は、以前よりも、ほんのちょっとだけ手元に残るお金が増えていたんです。

この事実には自分でも本当にびっくりでした。

よく考えたら、実は、コロナ禍でリアルの活動が減ったことで、

仕事にかかる経費も大きく削減されていたのです。

これまで、セミナーを開催するためのレンタル会議室や、新幹線代、駐車場代、セミナー資料の印刷費用などのかかっていた経費が、

オンラインに変わったことで、ほとんどなくなりました。

さらに、私は田舎に住んでいるため、都会での活動にはそれなりの出費が伴っていました。

都会で何かを開催したら食事代もかかるし、

「せっかく街に出たのだから・・・」と、プライベートの買い物して帰ったり、お土産を買ったりしていました。

人様に会うわけですから、それなりに身なりも整える必要があって、

ちょっと背伸びをして、お高い洋服も定期的に買っていたし、

髪の毛も毎月、東京のヘアサロンでパーマやカラーをしていました。

要するに、直接事業に関わる経費はもちろん、

それ以外でも「単なる個人的な無駄使い」で、けっこ〜浪費していたわけです。(笑)

このコロナ禍後、オンラインでの活動が主流になって、その「無駄遣い」が、ごっそりなくなったのです。

洋服は、月1〜2回アシスタント業で東京に行くので、その時着る服が数着あれば十分です。

ヘアスタイルも、43歳になったのでこれからの髪の健康を考えて、

パーマやカラーをやめて、自然な髪色を楽しむことにしました。（カットのみでよくなった）

また、ちょうど車もハイブリッド車に買い替えたので、ガソリン代の節約にもつながりました。

それから、以前は、心屋塾の「心屋の会」というカウンセリング団体に所属していたので、

講師を務めるための会費を支払っていて、毎年まとまった大きな金額がかかっていました。

東京・京都で毎月開催される勉強会へもスタッフとして参加しており、

地方から出向くために費用もかかっていましたが、これらの費用もなくなりました。

コロナ禍前は、入ってくる額も大きかったけど、出て行く額も大きかったのです。

まさに「塵も積もれば山となる」です

それが、入ってくる額は減ったけど、出て行く額も大幅に減って、

トータルでみたら、今までよりもちょっとだけ手元に多く残っていたのです。

不思議。

こうしてみると、オンラインでの活動に切り替わったことで、活動が身軽になっていました。

コロナ禍がもたらした変化は、金銭的に見たら、私にとってはプラスに働いていたのです。

でも、不思議なことに、手元に残るお金が、ちょっとだけ増えていたにも関わらず、

なぜか私は「今年は収入が少ないだろう・・・」という思いにとらわれていました。

「今年はヤバいかも・・・」って恐怖さえ感じていたのです。

これは、「リアルで人に会う機会が減ったこと」が影響しているのかもしれません。

人との接触が減ると、気持ちが沈みがちになって、実際の状況よりも悪く感じてしまうことがあります。

誰かに会っていれば現実から目を背けられるし、気がまぎれる。

でも、一人だと、つい「なんとなく感じる孤独感」や「劣等感」に襲われてしまうことが増えますからね。

人と会う機会が減ると、どうしても気持ちが落ち込みやすくなるものです。

けれどその一方で、私の場合、経済的にはむしろ余裕が生まれたわけだから、

とくに「どちらが正解」というわけではないのだと思います。

人それぞれの好みですね。

私の場合、この期間を経て「自分にとって心地よい環境とは何か？」を見つめ直す良い機会にもなりました。

大勢の人数や、コミュニティーでの集団行動が苦手で、マイペースに活動する方が好きな私にとって、

今のように落ち着いて個人で仕事ができる環境は、思っていた以上に合っていることに気づきました。

最終的に大切なのは、「自分が心地よいと感じるバランスを見つけること」です。

「孤独感」に襲われがちな環境にいる中で、改めて感じたのは、

どんな状況下でも応援してくださる皆さんの存在の、ありがたさです。

こうしてブログを読んでくださったり、カウンセリングやセミナーに参加してくださる皆さん、

いつも温かい応援を送ってくれる皆さんに、心から感謝しています。

いつも、本当にありがとうございます。