どんな情報を「見ないか」をあらかじめ決めておく

心理カウンセラー・公認心理師の

栗林あや（いがぐりこ）です。

生活の中で、私たちは毎日たくさんの情報に触れています。

スマホを開けば、SNSからの通知がひっきりなしに届くし、メールは絶えずやってきます。

そんな中で、「自分がどんな情報を受け取るかを選ぶ」ことは、意外と重要なのです。

例えば、私は朝起きて、最初にスマホを手に取ります。

寝ている間に届いた通知をチェックするためです。

でも、その瞬間から、そのとき入ってきた情報によって、その日の気分が左右されることがあります。

例えば、SNSでキレちらかした投稿や、怒りに満ちたメッセージが目に入ると、見ているだけで心がざわつくことがあります。

私が過ごす一日に、何のプラスにもならないことが多いのです。

じゃあ、どうすれば良いのか。

その答えは意外とシンプルです。

「どんな情報を見ないか」をあらかじめ決めておくのです。

これは、自分の心を守り、穏やかな日々を過ごすための一つの方法です。

たとえば、私の場合は、上記のように

キレちらかした投稿や、物言いがキツくて、怒りのエネルギーに満ちてるように感じる人の投稿は、意識的に見ません。

たとえその中で、良いことが言われていたとしても、

そのメッセージの伝え方によっては、心が乱されることがあります。

そういった投稿は、見てもすぐに画面を切り替えるか、消してしまいます。

それから「気持ち悪い」と感じる投稿も、同様に消してしまいます。

何を気持ち悪いと感じるかは完全に私の主観ですが、

たとえば、「怪我しちゃいました！」の傷の写真とか（痛そう）、

飼っていたペットの亡骸の写真とか（気の毒だけど）、

よくわからない泣き顔の自撮り（スポットライト症候群的な？）などです。

（他にもあるのですが、書けば書くほど嫌われそうなので、やめておきます(笑)）

投稿主にとっては、日常の共有や、有益な情報や、思い入れのある投稿であっても、

見ている自分にとって心が乱される場合は、見てもすぐに画面を切り替えるか、消してしまいます。

これは、情報を受け取る際の一つのフィルタリングのようなものです。

スピードがめちゃポイントです。

瞬時に消すことで、多少は記憶に残りにくくなります。

情報の「3秒ルール」です。

「3秒以内に消せばセーフ！」と思うことにしてます。(笑)

「見ない」を選択することは、自分の心の平和を守るためにとても大切です。

情報の大海原で泳ぐ私たちにとって、「何を受け取るかを選ぶ力」は、自分自身を守る力にもなります。

情報を選ぶことは、自分自身にとって何が大切かを見極める作業でもあります。

もちろん、上記のように「見ない」を選択することで、不利益が生じることもあると思います。

たとえば、有益な情報を見逃したり、人間関係が希薄になったり。

逆の立場になって、私が「気持ち悪い」と思われて、消されることだってあるかもしれません。

でも今のところ、私はそれで困ったことは起きてないです。

というより、むしろ、その「見ない」を選択するのが怖かったから、

そして「私も見られなくなるかもしれない！」を受け入れるのが怖かったから、

今まで、イヤイヤ見たくもないものを見続けたり、付き合いたくもない人と無理して関わったりしていたのだと思います。

見なきゃいいのです。

見ても3秒ルールで消せばいいのです。

消されてもいいのです。

たぶんもうすでに消されてます。(笑)

これは、自己理解を深める作業ようなもので、

その日々の選択が積み重なって、最終的には、自分がどんな人間でありたいかを形作っていくと思っています。

私たちが日々接する情報は、心にとっての「食事」みたいなものです。

不健康な食事をしていたら体を壊すように、不健康な情報も心を壊すのです。

だからこそ、何を「見ない」かを選ぶことは、心の健康を保つためにとても大切です。

みなさんも、今日から、自分にとってプラスになる情報を選んでみませんか？

あ・・・？え・・・？？？