カウンセリングをしていると、他のカウンセラーやセラピストの方から、
時々、こんな質問を受けることがあります。
「カウンセラーをしていると、悩んでいるクライアントから、悪い気をもらっちゃいませんか?」
「悪い気をもらった場合、ぐりちゃんは、どうやって浄化(回復)していますか?」
この質問って、笑い話のようで実に深い問いだと思います。
今日は、この質問に対する、私の考えをお話ししようと思います。
心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)です。
「カウンセラーをしていると、悩んでいるクライアントから、悪い気をもらっちゃいませんか?」
このご質問に対してですね、まず、私の答えから言いますと・・・
ないですね。(笑)
ええ。
全く無いです。
そもそも「悪い気をもらう」という概念自体が無いです(笑)
それはなぜかというと、「目の前の人は自分」だと思っているからです。
私は目の前のクライアントを、自分自身の鏡として見ています。
クライアントが抱える悩みや苦しみは、実は、私自身の内面にも存在するものです。
目の前の人が悩みを訴えた時、その要素が「私の中にもある」ってことです。
これは「どんなジャンルのお悩みであっても」です。
クライアントが抱える悩みを通して、カウンセラーである私たちは、自分自身の内面と向き合う機会をもらってるのです。
その視点から見ると、
「クライアントから悪い気をもらってしまうのではないか?」
という発想が出てくるのは、
「クライアントは=悩みを持っていて気が悪い状態の人」と決めつけ、
その一方で
「カウンセラーの私は=穢れのない清らかな状態の人」
と考えてしまっているのかもしれません。
だから「悪い気を【もらって】しまう」という表現になるのだと思います。
・・・あらっ?
なんだか、だんだんと失礼な話になってきましたね(笑)。
カウンセリングでは、クライアントは「先生」です。
カウンセラーである私たちが、教えてもらっているのです。
クライアントから「悪い気」をもらうのではないと思います。
もし目の前のクライアントに「悪い気」を感じたのだとしたら、
それは、カウンセラーのあなた(や私)の中に、それ(悪い気)が存在しているということです。
そして、それ(悪い気)があることに対して、「罪悪感を持っている」ということですね。
その罪悪感を解くのがカウンセリングだと思っています。
では、どうやってこの「悪い気」と向き合うのか。
その答えは、自分自身の内面を深く見つめることにあります。
クライアントが抱える問題や感情に、自分自身が反応する時、それは自分の内面にも同じような問題や感情があるからです。
ナラティブセラピーの視点からすると、カウンセラーが自分自身の「否認」を解くこと。
自分の内面にも、クライアントと同じ感情や問題があると認めることができた時、本当の共感が生まれ、そこから癒しのプロセスが始まります。
このプロセスが、自分自身の成長にも繋がるし、クライアントへのより深い理解にも繋がるのだと思っています。
言い方を変えると、「悪い気をもらう」と感じた瞬間があったなら、
それが実は、カウンセラー自身が「自分自身の中にある問題」と向き合うチャンスなのかもしれませんね。
参考になったら幸いです
ご質問くださってありがとうございました!
栗林あや(いがぐりこ)でした。
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