栗林あや(いがぐりこ)です。
毎日の生活の中で、私たちは、さまざまな問題や悩みに直面しますよね。
その原因を周りの人や環境のせいにすることがありますが、
実は多くの場合、その根本には自分自身の「期待値の高さ」が隠れています。
自分自身の中に、何か「期待」していることがある。
でもそれと違う「現実」が、目の前には広がっている。
この「期待」と「現実」とのギャップが、私たちの心に不快感やストレスを生じさせるのです。
そして「問題だ!」って悩むのです。
例えば、ある日の朝、通勤途中で電車が遅延したとしましょう。
その瞬間、イライラや焦りや不快感が湧き上がってきますよね。
ここでの「期待」は、「電車が時間通りに来ること」です。
「電車が時間通りに来ること」を当たり前のように「期待」しているのです。
でも現実は「電車の遅延」です。
この「期待」と「現実」の差が、ストレスの原因なのです。
じゃあ、どうすればこのような不快感を減らすことができるのでしょうか。
この視点での問題の解決法は基本的に2パターンあります。
「期待」と「現実」の差が、ストレスの原因なのだから、
1、「現実」を「期待」に合わせるために工夫や努力をすること。
たとえば、「期待が50kgの私」「現実は54kgの私」だとしたら、
現実の54kgの私を、期待している50kgの私になるように、
食事制限したり、運動したりしてダイエットを頑張って、「期待の私」になるように頑張ることが解決法です。
でも、これで解決できる範囲は、「自分が影響を及ぼせる範囲」に限られています。
たとえば、今回のような「電車の遅延」や「天気・天災」、それから「他人の心」などは、自分が変えることは基本的にはできませんから、
「現実」を「期待」に合わせようとしても、無理が生じます。
そこで、
2、「期待」を「現実」に合わせる。です。
まず、自分の「期待」を意識することが重要です。
そもそも「電車が時刻通りに来る」というのは、世界では珍しいことなのかもしれません。
海外では、電車やバスが遅れるのは当たり前って国もありますよね。
だから「電車が時間通りに来る」って、期待度としては、なかなかの難易度高めなことなのかもしれません。
そんわけで、「電車が遅れる可能性も、普通にあり得る。むしろ時間通り来るのが奇跡」と受け入れ、
その上で「もし遅れたらどのように対処するか」を考えておくのです。
あらかじめ、普段から早めに家を出るとか、別のルートを検索しておくとか、
もし電車遅延で会社に遅刻した場合、どのような手続きをすればいいのかを調べておく、などです。
このように事前に計画を立てることで、安心感が増すし、実際に問題が起こった時に冷静に対応できます。
また、人間関係においても同様のことが言えます。
たとえば、あなたが友達に対して、何か特別な行動を期待していたとしましょう。
でも、その友達が期待通りの行動をしなかった場合、失望感や怒りやもどかしさを感じますよね。
ここで重要なのは、他人は「自分が影響を及ぼせる範囲」の外にあるってことです。
その相手を変えようとすることは、相手に、自分の期待を押し付けるってことになります。
上の例で言う1、「現実」を「期待」に合わせる を無理にやろうとすることになります。
もちろんこれはうまくいかないわけですから、余計にストレスが溜まるわけです。
だから、そうではなく、相手の立場や状況を理解しようとすることで、人間関係における不快感を減らすことができます。
自分の「期待」を適切に調整することが重要です。
現実を無視した高すぎる期待は、必ずしも現実的ではありません。
良い意味で「諦める」ことも大事ですね。
自分の期待を現実的なレベルに調整して、柔軟な自分でいることで、日々の生活がより穏やかになります。
このように、自分自身の「期待」を見つめて、それを現実的に調整することで、日常生活の中でのストレスや不快感を減らすことができるし、
より穏やかな気持ちで過ごしやすくなります。
ぜひ、2、「期待」を「現実」に合わせる というのを頭の片隅に置いておいてくださいね。
栗林あや(いがぐりこ)でした!
何度も繰り返して抜け出せない悩みに