心理カウンセラー・公認心理師の
栗林あや(いがぐりこ)です。
このところ、食の安全に関する問題が目立ってるように思います。
食品の品質管理の問題や、食材配送のトラブルなど、ニュースで取り上げられていますよね。
そんな中で、私があらためて思ったのは「想像以上に、どこもキャパオーバーになっているんだな」ってことです。
ここ数年、食の安全に関する問題だけでなく、他の業界でも、人手不足や原料の高騰といった問題が複雑に絡み合って、
以前に比べて、余裕がなくなっていると感じることはありませんか?
昔は「年末年始は忙しくて大変ねえ♪」ってほのぼの見てたことも、これまで以上に、重大インシデントが起きやすくなっています。
私が今、自分でできることは、「キャパオーバーになりそうな場所、物、イベント、人にはなるべく近づかない」ということです。
さらに「可能な限り世間と時期をずらして行動する」ってことも、大事だと思いました。
自己防衛するしかない。
例えば、オンラインでの買い物では、日付に余裕を持って発注する。
万が一届かなかったりトラブルがあった時のために、代替策も考えておく。
人混みが予想されるイベントでは、事前に食べ物や飲み物を準備しておく。(現地調達をしなくて済むように)
混み合う祭り等には、なるべく行かない。
人混みを避けるルートや時間帯を選ぶ。
・・・など、人が集中する場所を避ける工夫が必要なんだな、って思いました。
だから、これから大事になってくるのは、「キャパオーバーになりそうなものを見極める判断力」ってことなのかもしれません。
1箇所に大人数が集中しそうなイベントに行く時や、モノを買う際などは、自分にとって、それが本当に必要なのか?を考える。
そして、ちょっとでも違和感を感じたら、機会損失になっちゃうかもしれないけど、時には、それを諦めて手放す勇気も必要なのです。
私たちは常に「何かを手に入れようとすること」に、慣れてしまっています。
常に「手に入れること」を優先していると、キャパオーバーに陥りやすくなります。
また、キャパオーバーによる重大な問題にも、巻き込まれやすくなります。
だからこそ、機会損失になるかもしれないけれど、それを「諦める」ってことも、時には賢明な選択なのです。
場合によっては、手を引くことが、自分自身を守ることにつながります。
自分自身の心と体を大切にするためにも、無理をせず「自分にとって本当に必要なものだけを選ぶ勇気」を持つことが必要なのかもしれませんね。
そして、もし手に入れた後でも、それが自分にとって適切ではないと感じたら、それを手放す勇気を持つこと。
これも大切なのです。
「機会損失」ってだれにとっても避けたいモノです。
損失回避の心理は「プロスペクト理論」って名前がついているくらいだから、
よっぽど気をつけていないと、たいして価値のないものや、自分にとって有害なものであっても、
「失うことを避けたい」という心理から、握り締め続けてしまう傾向にあるのです。
時には諦めたり手放すことが最善の選択となることを忘れずに、自分を大切にしながら生活を楽しんでいきたいと思いました。
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