誰かの成功法則を見て「自分は間違っている」と思わなくていい

心理カウンセラー・公認心理師の

栗林あや（いがぐりこ）です。

何か悩みを改善したい時、私たちはよく「他人の成功法則」を模倣しようとすることがあります。

それは、別に悪いことではありません。

他人の成功法則を観察することで、自分に無い選択肢を増やすのは、自分の知見を広げるためにも必要なことです。

でもそれが行き過ぎると、自分のやり方が他人と異なる時に、

「自分は間違っている」と思い込んで、余計に自分を追い詰めてしまうことがあります。

人は、自分が選んだ方法が、周りの人（特にうまく行っているように見える人）と異なると感じると、一気に不安になるのです。

でも、それが自分にとって最適な方法である可能性もあるのです。

例えば、多くの人が朝早くに起きて活動することを「良いこと」だとしていますが、

自分にとって夜が最も集中できる時間であるなら、それを活かしたほうが快適です。

例えば、「朝ごはんをしっかり食べましょう」と世間では言われていますが、自分は朝ごはんを食べると体調が悪くなるとしたら。

1日トータルで見て、適切な栄養が摂取できていれば、無理して朝に食べなくてもいいのです。

何かをやってみて自分には合わない場合、無理に誰かのやり方に従う必要はありません。

大切なのは、自分に合った方法を見つけることです。

また、自分のやり方を信じることは、自己肯定感を高めることにもつながります。

他人とは異なるアプローチを取ったり、視点を変えることで、自分の強みや特性を知って活かすことができるようになるかもしれません。

例えば、人前で話すのが苦手な人が、文章を書くことが得意なら、その能力を最大限に活用することの方が、すんなりと成功に近づくと思います。

他人の成功法則は、あくまで「自分に無い選択肢を増やすための情報」「自分に合ったやり方を見つけるための情報」程度にとどめて、あまり盲信しすぎないほうがいいです。

実際にやってみて合わないなら別の方法を試したほうがいいし、

誰かの成功法則とは違っても、もし自分がうまくいっているなら、そのやり方で続けてみたほうがいいのです。

自分が自分で見つけた、日々の小さな成功法則を積み重ねることが、最終的に大きな成果をもたらすことになります。

だから、誰かの成功法則を見て「自分は間違っている」と思わなくていいのです。

「へぇ〜そういうやり方でうまくいく人もいるのね〜世の中おもしろいな〜」程度でいいのかもしれませんね。