栗林あや(いがぐりこ)です。
みなさんは、子供の頃に嘘をついたこと、ありますか?
ありますよね。(笑)私にもありました。
今パッと思いつくのは、
小学校2年生くらいの時、私は母に「クラスの男の子にいじわるされて、筆箱を壊された」って言って、嘘をついてしまったんです。
なぜかって?
理由は単純で、新しいペンケースが欲しかったからです。
当時、缶ペンケースが大流行していました。(←昭和だねえ〜)
クラスの友達が次々と、黒か赤の「筆箱」から、「缶ペンケース」に買い替えていたのです。
こういうの↓なつかしい〜(笑)
でも、私は母にねだっても、なかなか買ってもらえませんでした。
だから、「クラスの男の子にいじわるされて、筆箱を壊された。買って。」って。
小さな胸に秘めた、わがままな願いでした。
今、カウンセラーとして多くの人のお悩みに触れていて、思うのです。
子供の頃についてしまった「嘘」。
それが、大人になった今も「罪悪感」という形で、私たちの中に残っているものがあるんじゃないか、と感じています。
たとえば、カウンセリングをしていると、「あの時、嘘をついてしまったことに後悔している」というお悩みを相談される方もいらっしゃいます。
その「嘘」と「罪悪感」は、あの時ついてしまった「子供の頃の小さなわがまま」と同じ種類のものかもしれません。
でも、大人の「嘘」は、もはやペンケースを手に入れるためだけではありません。
言いたいことが言えずに、自分を守るため、誰かを守るため、時には関係を守るため。
そんな時、私たちは、やむを得ず嘘をついてしまうことがあります。
嘘が交わされる理由は、人や状況によって、さまざまです。
社会の中では、「報・連・相(ほうれんそう)」なんて言ったりするけど、
「周りの人に報告し、連絡し、相談する」それが「社会人」として、私たちに求められるスキルのひとつになっています。
でも、実際は、なかなかそうはいきません。
私たちは、何かを言うべき時に沈黙してしまって、逆に、沈黙すべき時に言葉を紡いでしまうことがよくあります。
また、「言いたいけれど言えない」というジレンマに直面することもあります。
私たちは、そのジレンマを乗り越えるために、時として、真実とは異なる物語を作り出すことがあります。
それが「嘘」です。
でも、それは決して自分を偽るとか、相手を陥れるとか、そういうことではなく、
その時その時に、自分や誰かを守るために、やむを得ず選んだ選択なのです。
だからこそ、「嘘」を責めるのではなく、私はカウンセリングを通じて、その「嘘」が持つ「本当のその方の気持ち」を一緒に探っていきたいと思っています。
上にも書いた通り、嘘は多くの場合、その時の自分や、誰かを守るための選択なのです。
嘘をついた背後にあった本当の気持ち、守りたかったもの、その嘘を通して実現したかったこと、その全てを受け入れることで、本当の自分自身を理解する第一歩となるのだと思いっています。
大切なのは、過去に嘘をついた自分を責めるのではなく、その嘘が教えてくれている自分の気持ちを受け止め、これからをどう生きるかを考えることです。
そして、私たちはもういい大人ですから、できるだけ嘘をつくことなく、素直な気持ちを伝える勇気を持つことも大事です。
私たちは皆、子供の頃に経験した「小さな嘘」から大事なメッセージをもらっています。
それは時には誰かを傷つけてしまったこともあるし、時には自分や誰かを守り、大切な何かを教えてくれているのです。
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