栗林あや（いがぐりこ）です。
秋になって、そろそろ受験の季節がやってきますね。
我が家は、長女が中学三年生なので、いよいよ高校受験です。
今、最終的な受験校を決めるため、
いくつかの高校へ見学に行ったり、説明会を受けに行ったりしています。
先日、ある高校の見学と説明会に行ってきました。
・・・なのですが・・・想定外の状況でした。
なんと、説明会に行ってみたら、
学校の体育館で 床に直座り だったのです。
通常、こういった高校の説明会って、
体育館にパイプ椅子が用意されているか、
講堂があるような私立学校では
映画館のような椅子に座らされると思うんです。
でも、田舎の公立学校あるあるなのか・・・？？
床に直座りでした。
あたしゃ、スカートで行っちゃったよ・・・
あらかじめ椅子がないことを教えてくれていたら、
座布団とか折り畳み椅子を持っていったのに・・・。
そもそもズボンで行ったのに。
想定外の冷たい床での直座りで、説明会の正味1時間。
なかなかキツかったです。
説明会が始まると、先生や生徒さんたちが、熱心に学校生活の素晴らしさを語ってくれました。
部活動の紹介があって、生徒さんが楽しそうに歌を歌ったり、スライドで校外活動の様子を紹介したり。
でも、足もおケツも痛くて、「はよ、終わってくれ〜！！ワシを立たせてくれ〜！！！膝がしぬ！！！
」と思ってしまいました。
床は冷たくて、そのうちお腹まで冷えてきて
どんどん辛くなってきたので、
最後の方は、何を言っていたのかほとんど覚えていません。
ちなみに、床に直座りだった理由は、後になってわかりました。
説明会が終わった後に部活動の紹介があって、
運動部が体育館でデモンストレーションをするので、
スムーズにプログラムを進めるため、椅子を出さなかったみたいです。
そんな細かい事情があったとはいえ、
やっぱり「場所が快適であること」が一番大事だよな、と思いました。
たかが椅子。されど椅子。
学校の雰囲気自体はすごく良かったんだけど、
そんな状態だったので、説明はほとんど頭に残っていません。
それどころか、足の痛さと、床の冷たさしか記憶にないです。
素晴らしくて立派な説明をするよりも、基本的なこと。
「場所が快適であること」って大事ですね。
この記事は「床に直座りさせられたよ！酷いよね！」って悪口を言いたいんじゃなくて。
それだけ「開催者側は気づかないから、気をつけよう」ってことなんですよね。
私は、この出来事で、「場所が快適であること」の重要性を改めて感じました。
これは私も、心理カウンセラー・セミナー講師として講座を開催する際に、
忘れずに考慮しなければいけない点だと思いました。
開催する側になると、つい
「内容がわかりやすいか？」
「来場者に伝わるか？」
という点ばかりに気を取られがちです。
でも、その前にもっと大事なことは、
来た人にとって「その居場所は快適か？」ってこと。
当たり前のことですが、
部屋は暑くない？寒くない？
声は後ろの人まで聞こえる？うるさくない？
眩しすぎたり、暗すぎたりしてない？
人は、五感で安全・安心を感じます。
この五感で安全・安心を感じてもらった上でこそ、
「素晴らしい話」というものは、相手の心に届くのだと思います。
開催者側としては、「座って聞くだけだから大丈夫だろう」と思うかもしれません。
「スムーズにプログラムを進行することが大事」と思うかもしれません。
でも参加者側は、その「座る」行為自体にも、
緊張したり、ワクワクしたり、それぞれの想いでドキドキして
普段とは違う状況のストレスを感じながら、
そこに「座って」いるんですよね。
この学校見学の件で気づかされたことは、
参加者の視点に立つ、という点で
あらためて考えさせられた良い機会となったのでした。
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