栗林あや（いがぐりこ）です。
あなたは今、何にイライラしていますか？
隣の部屋から聞こえてくるテレビの音、話し声、
SNSで見かけるあの人の自慢話、
あるいは子供が宿題をしないでゲームに夢中になっていること。
イライラの原因は人それぞれですが、
その背後には意外と深い「心理的なメカニズム」が働いています。
まず、他人を許せない！と感じた瞬間、
心の中にある「スイッチ」がONになるのです。
このスイッチは、他人が自分の価値観やルールに合わない行動をすると、自動的にONになります。
例えば、あなたが静かな環境を好むタイプなら、
隣の部屋で大声で話している人を見つけると
スイッチはONになって、イライラするのです。
逆に、自分が社交的なら、
家で一日中引きこもっている人を見つけると
スイッチはONになって、不快感を覚えるかもしれません。
さらに、このスイッチがよく働くのは「不平等」に関する場面です。
「私は我慢しているのに、他人が我慢していない！」と感じた瞬間、
心の中で、でっかいスイッチがONになって、怒りの炎が燃え上がります。
この「不平等」って、ほんと許せないんですよね。
とくに私たち日本人は、同調圧力が強い民族です。
小さな島国を、みんなで一丸となって守ってきた歴史があるからなのか？
お互いにルールを守って、みんなで足並み揃えることで、
国の安全と平和が保たれると信じてきました。
だから、「足並み揃えない人」を見ると、その安全と平和が揺らぐので、
それこそ死の恐怖を感じて、メラメラと怒りの炎が燃え上がるわけです。
いわゆるコロナ禍における「マスク警察」ってのがソレです。
「なんで私はちゃんとやってるのに、アンタはやらないの？！」
って怒りのスイッチがONになるわけです。
しかし、この「不平等」に囚われすぎると、
他人のちょっとした行動に過敏に反応してしまうことがあります。
他人の行動を逐一監視して、自分と公平であるかチェックしなければなりません。
それは本当に疲弊する行為です。
じゃあ、どうすればこのイライラを解消できるのか。
一つの方法は、自分自身が持っている「ルール」について、深く考えてみることです。
例えば、「静かにするべき」「騒がしくしてはいけない」というルールがあるなら、
そのルールがどれだけ自分の心に影響を与えてきたのかを考えてみましょう。
過去に人生のどんなタイミングで、何があってそのルールが出来たのか。
振り返ってみるといいです。
もしかしたら、そのルールは自分自身を縛っているだけかもしれません。
もう一つの方法は、他人との「距離」を調整することです。
近すぎると、その人の行動が自分に直接影響を与えてしまい、
イライラも募りやすくなります。
適度な距離を保てば、その人の行動が自分の心に与える影響は減少します。
隣の部屋で大声で話している人に疲弊しているなら、「引越しを考える」というのがこれにあたります。
この距離感は、物理的な距離だけでなく、心の距離も含みます。
例えば、SNSでイライラする人がいるなら、その人の投稿を見ないようにする、といった具体的な行動が考えられます。
最後に、自分自身を「解放」する方法もあります。
これは、自分が持っている価値観やルールを一時的に「解放」して、
他人の行動に対する反応を減らす方法です。
例えば、好きな音楽を聴いたり、美味しいものを食べたり、やりたいことをやることで、
心の中のイライラのスイッチを一時的にOFFにすることも可能です。
どちらにしても、イライラする原因は、
自分自身が持っている「ルール」や「不平等」に対する強い意識から来ています。
このイライラを解消するためには、自分自身のルールを見つめ直して、他人との適度な距離を保つことが重要です。
そして、自分自身を解放する方法を見つけることで、
心の平穏をある程度は取り戻すことができるかもしれません。
もし、次に誰かにイライラしたときは、
この記事を思い出して、心の中の「スイッチ」に気づいてみてください。
そして、そのスイッチをOFFにする方法を試してみてください。
参考になったら幸いです。
栗林あや（いがぐりこ）でした！
何度も繰り返して抜け出せない悩みに
