栗林あや（いがぐりこ）です。
日々の生活の中で、
誰かの噂話をしたり、
憶測で他人を批判する人たちと
関わってしまうことがあります。
そんな時、聞いているこちら側は
嫌な気持ちになることもあるでしょう。
そんな時、
「これを知っておくと、少しだけやり過ごせる」
という考え方があります。
それは
批判は、その人が「もし私だったら、我慢できずにそれをやっちゃいます。」と自白しているだけ
という考えです。
かなり前、あるグループで話していた時のこと。
その中の一人（Aさん）が、
「〇〇さん（←会社を経営している共通の知人女性）って、
◻︎◻︎の環境保護活動をしてるけど、
あれって、自分がいい人アピールして
金儲けするためじゃないかしら？
偽善だと思うわ。」
と言いました。
（内容はフェイクをいれてあります）
わたしはそれを聞いて
びっくりしました。
〇〇さんは、環境保護活動に
全力で取り組んでいるはずです。
確かにそれが、
結果的に〇〇さんの会社にも
良いイメージの影響を与えていると思いますが、
けして金儲けのためだけではないはずです。
だったら、
あんな大変な活動をわざわざせずに
会社のイメージをよくする方法って
もっと他にもあるはずです。
それを聞いた別の人（Bさん）が、
「〇〇さん、結局自分の利益のために、
見せかけだけで
何もしてないらしいよ。」
と言いました。
Aさんは、
「やっぱりね〜。
環境保護活動をアピールして、
偽善で金儲けしてるだけだよね。
お金もかすめ取ってるんじゃないかしら(笑)」
と冗談まじりに言いました。
私はあまりにも驚いて、
「えー！そんなこと思うんだ！
」
と思いました。
なぜなら、私の人生では、
「金儲けのために環境保護活動をして、
その金をかすめ取ろう。」
という前提は存在しないからです。
そんな発想すらないのです。
この世には、環境保護活動に取り組んで
たとえ「偽善」と批判されても、
本気で努力している人がたくさんいます。
そして、たしかに
中には、偽善で金儲けをして、
お金をかすめ取っている人もいるかもしれないし、
そんなことしてない人もいるでしょう。
そして、おそらく、
そんなことしてない人の方が大多数でしょう。
だから、
「偽善で金儲けして
お金もかすめ取ってるんじゃないかしら(笑)」
という話を聞いた時、
「そうだよね！怪しいよね！」と同意するか、
「えー！そういう人ばかりじゃないよね？」と驚くかは、
その話を聞いた人が
どのような前提で生きているかに
委ねられています。
自分がそういうことをする可能性がない人は、
そもそもそんな想像すらしません。
「偽善で金儲けして
お金もかすめ取ってるんじゃないかしら(笑)」
という発想が生まれるのは、
自分だったらそうしてしまうからです。
つまり、それはただの
「私は偽善行為で金儲けがしたいし、
私だったら、ついでにお金もかすめ取っちゃいます。」
という自白なのです。
私はそういう噂話をする集団に興味はないし、
噂のネタになった〇〇さんのことも
そこまでよく知らない人なので、
黙ってそのままフェードアウトしました。
批判は、その人が
「もし私だったら、
我慢できずにそれをやっちゃいます。」
という自白をしているだけです。
その人の自己紹介だと思って聞いてみると、
人間性が知れて興味深いものです。
そんな視点で物事を捉えることで、
批判や噂話に対する
感情の揺れ動きも
少しはやり過ごせるかもしれません。
自分がどのような前提で生きているか、
他人との関わり方を
見つめ直す良い機会にもなります。
そして、
自分が他人を批判しまった時も、
その言葉に隠れた
自己紹介を意識してみると、
自分自身に向き合う
きっかけになるかもしれません。
批判を通じて、
自分が何を大切にし、
何を恐れているのかがわかります。
批判は自己紹介なのです。
そうそう。。。
自分と直接関係のない
他人の浮気を疑うのも（芸能人等）、
「自分だったらそうしちゃう可能性があるから」
ですね。
批判はやっぱり、自己紹介なのです。
何度も繰り返して抜け出せない悩みに
