他人の時間を「使い放題」だと思っている人たち

栗林あや（いがぐりこ）です。

先日、

娘が幼稚園時代だった頃のママさんが
知らない人と一緒に、我が家に来た。

このママさんは

選挙期間になるといつも

「ある党に投票してくれ」とお願いに来る。

選挙が終わると

「投票ありがとうございました」と言いに来る。

気分が悪い。

今回来たのは、
私の実家の浜松市でなにかの選挙があって、

そのママさんが支持している政党が苦戦しているらしく、

「あやさんの実家が浜松だと聞いていたから、

誰か知り合いなどいたらその人たちに〇〇党に投票してもらうように

あやさんから言ってもらえないかなぁ」

とのことだった。

するかっ！！！！
そんなんするかよ。

追い討ちをかけて

「あやさん、もしよかったら

これからもいろいろ連絡したいからLINE教えてもらえないかねえ？」

と言われた。

教えるかよっ！

無理です。

そーゆーの、無理です。

そんな相手の実家の人脈を頼って、
投票をずけずけと頼んでくるタイプの人に

連絡先なんか教えるかよ。

人の領域にずうずうしく踏み込んでくる人は、
こちらの時間や労力や財産（人脈含む）を
「奪っても構わない」と思ってるタイプの人だ。

今後もその行為は続くだろう。

この人はけして悪気があって

やってるわけではないだろう。

きっと良かれと思ってやっている。

こういう人って

他人の時間や労力や財産（人脈含む）は

みんなの共有財産で、
自分も無限に使って良い（使ってもらうことに抵抗がない）

と思っている人なんだと思う。

悪気があれば、普通はこんなこと

失礼すぎて怖くて頼めない。

どっちが良いとか悪いとかではなく、人種の違い。

世の中には、

「他人の時間や労力や財産はみんなの共有財産だから、

お互いに使いあって良い。それこそが相互扶助！」
と思っている人種と、そうでない人種がいる。

ずうずうしく頼み事をされることを

失礼なことだと感じて不快に思う人と、

失礼だとはちっとも思わないがいる。

ただそれだけ。
人種の違い。

わたしは

「子供同士が同い年で、たまたま幼稚園が同じだった」

というだけで
普段の付き合いもない人が、

選挙の度にずけずけと家にまで毎回来られたり、
連絡先をしつこく聞かれたり、

ましてや、その人が信仰しているらしい

宗教絡みの政党に投票するよう
実家のツテまで頼られたりするのは、

大変失礼で、ものすごく不快に思うタイプである。

お互いに相容れないから、深入りしない方が良い。

私は

「申し訳ないけど、協力できないし、

毎回選挙の度に来てもらっても、

辛くなるからもうやめてほしい。

実家のツテまで頼って来られるのも迷惑です。

辛くなるから、もう来ないで欲しい。」

と、キツめに言ってしまった。

あーーーやだやだ。

そもそも、

向こうが失礼なことを言って来ているのに、

正当に断ってるこっちが

罪悪感を抱かされるのも気分悪い。

娘の幼稚園繋がりだから、

断りにくいのも気分悪い。

罪悪感と嫌悪感で、後味がしばらく悪かった。

でも、これでよかったと思っている。

自分の時間や、労力や、人脈と同じくらい、
他人の時間や労力や人脈も

「大事なもの」と考える人と、
そうでない「使い放題」の人がいる。

他人の労力を「使い放題」だと思っている人たちと関わると
どんどん自分の時間や労力が

奪われて疲弊してしまう。

全ての付き合いをタイプ分けして

ゼロにすることはできないから、

なるべくそういった人たちとは距離を置いて
必要最低限のみで関わることにして、

できるだけ、

相手の時間や労力を

お互いに大事にする人たちと
一緒にいる時間を

長くしていきたいと思っている。

超人でもない限り、
時間と労力は、誰にとっても有限である。

残りの人生を

他人の時間を「使い放題」だと思っている人たちと一緒に過ごすのは、わたしは苦痛だ。

嫌われても、後ろに指されてもいいから、
そういう頼み事は断っていく必要があるし、

もしそれで何か言って来たり、
関係が悪くなるような相手（や会社）であれば、

ますます付き合わない方が良いってことなので、
多少後味が悪くても、それで良しとしている。