栗林あや(いがぐりこ)です。

 

自分の備忘録もかねて投稿です。

 

母の介護施設問題。

 

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今日(もう日付が変わってしまったので昨日か・・)は、精神科に入院中の実家の母の、一時外出の日だった。

退院後の生活のために、介護施設の見学に行って来た。

 

 

今日行ったのは、病院の相談員の方が探してくださった「小規模多機能ホーム」

 

 

病院の相談員さんが、母の経済状況や、先日の一時帰宅の様子や、介護認定調査の様子、母の好みなどを加味して探してくださった。

 

そしてなんと今日の見学も、病院の相談員さんが同行してくださったのだ。(ほんとありがたいえーんキラキラ

 

 

 

小規模多機能ホーム(=小規模多機能型居宅介護)というのは、

ざっくり言うと「デイサービス」と「ホームヘルプ」と「ショートステイ」が1箇所で済む施設。

 

今日行った施設は、20人弱くらいのお年寄りがそこで暮らしているそうだ。

 

 

病院の個室のような部屋があって、そこがひとりひとりの住居スペース。

(=これが家のイメージ)

 

トイレもあるし、鍵もかけられるし、テレビや電気ポットや冷蔵庫などの家財道具も持ち込んで良いそう。

 

備え付けで机やベッド、クーラーなどがあった。

 

 

食事の時間になると、入所者は食堂のある階に行く。

 

食事が終わればまた自分の部屋に戻ったり、共有スペースでくつろいだりして自由に過ごす。

 

そしてデイサービスのある日は、また別の階にあるデイサービス専用の部屋へ行く。

 

そこでレクリエーションなどを受けるそうだ。

 

 

私たちが行った時間は午後だったので、入所者はお昼ご飯が済んで、各自の部屋に戻っているようだった。

 

数人、共有スペースで雑談したり、職員の方と折り紙を折ったり、テレビを見ているお年寄りがいた。

 

 

 

わたしにとってみたら、ここにいれば毎食ご飯は出てくるし、買い物に行かなくて済むし、暖かいし、母が危険な目に会うことはない。

 

いつも誰かの見守りの目がある。

 

金銭的な支出も定額制で決まっている。

 

どう考えても、劣悪な団地の環境よりも、恵まれている。

 

清潔だし、危なくない浴室もある。

 

 

 

でも母にとっては当然のことながら、抵抗があるみたいだった。

 

 

見学時、母は施設の人に「見るだけです」「今日はきめられなくてごめんなさい、またゆっくり考えます」と言っていた。

 

帰りの車で母は「あやさん、わたし、やっぱり団地に戻りたいと思ってるヨゥ。」と言っていた。

 

 

 

けれど私が見ても、病院の人が見ても、包括センターの方が見ても、金銭的にも、医者の判断も、今住んでいる団地で暮らすのは、もうとても難しそうだ。

 

 

「あやさんに迷惑は掛けないように、お母さん今度こそしっかり生きていくからねェ。」

 

子供の頃から何度も聞かされて、何度も裏切られてきた言葉。

 

そして今回も言っていた。

 

 

戻ればまた同じ環境になるのだから、おそらく同じことになるのだろう。

 

近所の方にも迷惑がかかる。

 

けど母としては、住み慣れた環境から居場所を移すのは嫌なんだろう。

 

 

 

今日見学した小規模多機能ホームは、今ちょうど空きが1部屋ある。

 

埋まってしまえばそれで終わり。

 

長くは悩んでいられない。

 

そして入所する場合は、40年以上住んでいた団地を引き払って、住所をこのホームに移すことになる。

 

わたしの実家もなくなることになる。

 

 

 

今回の介護施設は、タイミング的にも、場所的にも、金銭的にも、環境的にも、願ったり叶ったりの状況。

 

あとは母が「引っ越そうかな」と決めてくれるだけなんだけど・・・。

 

そうすんなりとはいかないようだ。

 

 

 

帰りの車で母はまた

 

「あやさんにもう迷惑は掛けないように、お母さん今度こそしっかり生きていくからねェ。」

 

と例の「裏切りのセリフ」を言っていた。

 

 

 

わたしは、

喉まで出かかって押さえつけたり、いや、抑えていたのか、言いたくないのか、言ってはいけないと思っていたのか。

 

なんだかよくわからないままお腹の中に封じ込めてあった言葉を絞り出した。

 

 

 

「お母さん、引っ越そうか。」

 

 

 

もう、わたし、しんどい。

 

もう、これ以上何かあったら、わたしは次は来られない。

 

わたし手続きもがんばるし、お金のことも頑張るから。

 

だから子供からの最後の願いだと思ってきいてほしい。

 

お母さん引っ越そうか。

 

 

 

子供の頃から、お母さんのことが心配で。

 

お父さんとお母さんが喧嘩をするたびに、お母さんと私がどうなっちゃうのか怖くて。

 

親と子供の立場がひっくり返ってて。

 

いつもわたしは母の愚痴の聞き役で。

 

母の問題行動の尻拭い役で。何度も何度も迷惑かけられて。

 

 

 

「もう、わたしを安心させて欲しい。」

 

運転し、泣きながらそう言ってしまった。(危ない)

 

 

 

しんみりした空気のまま病院に着いて、母を病棟まで送り届けた。

 

 

 

高次脳機能障害がある母。

 

 

わかっているのかわかっていないのか、車から降りたらここまでの流れ(しんみりの空気感)を忘れてしまった様で

 

ケロッとして「あやさん、龍角散ののど飴が欲しいヨゥ。」と子供みたいに言った。

 

 

「あやさん、クリームのね、トリートメントが欲しいヨゥ。

あやさんに家から持ってきてもらったヘアトリートメントのスプレー『滑って危ないし、スプレーは目に入るからダメ』って取られちゃってね。

クリームのやつならいいっていうから。クリームのトリートメントが欲しいヨゥ。」

 

「あやさん、テレホンカードが欲しいヨゥ。」

 

「あとね、暑くなってきて薄い靴下が欲しいヨゥ。」

 

 

先週、のど飴も靴下も届けたのに、また言っていた。

 

まるで子供が「お菓子買って」って言うような口調で「欲しいヨゥ。」と言う。

 

 

わたしにはその言葉が、まるで覚醒剤が切れた中毒者が、覚醒剤を欲しがって何度も連呼している様に聞こえてしまう。

 

母にとってどこまでが現実でどこからが妄想なのか。

 

聞いてるこっちがおかしいのではないか?と怖くなる。

 

 

 

これから、どうなるんだろう。

 

なんだか目が冴えて、また眠れない。

 

 

 

 

 

 

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