孤独になる恐怖の対処法

「孤独になる恐怖」っていうのは
集団生活を送る人間にとって無くせないもので、
生きるために必要な恐怖なのかもしれない。

孤独になることは、すなわち「死」を意味する。

だから生存本能で

なんとかして孤独を回避するように出来ているんだろう。

栗林あや（いがぐりこ）です。

この「孤独になる恐怖」っていうのは
多かれ少なかれ、誰にでもあるものだと思う。

仕事で上司からパワハラを受けているとか、
明らかにひどい待遇の職場環境なのに、なかなか辞められないとか。

周りからは「そんなやつとっとと別れちゃいなよ！」と思えるような
明らかにダメな男と付き合っているのに、なぜだか別れられなかったり。

そんな「依存状態」になってしまうのは、
この「孤独になる恐怖」が、心の奥にあるからだ。

一人になってしまうのが怖い。
見捨てられるのが怖い。

孤独が怖い。

この「孤独になる恐怖」がものすごく強い人もいるし、
それほど強くは無い人もいる。

例えば、私自身は、

この「孤独の恐怖」って

わりと少ない方だと自分でも思う。

一人っ子だったし、

子どもの頃、ほぼ一人で団地で生活していた時期があった。

思春期以降は、

どのクラスにいても、どの会社にいても、

どのグループにいても馴染めない。

私にとって「孤独」が割と普通で

当たり前の日常だったから、

逆に孤独が心地よくなった。

周りと仲良く和気藹々とやりたいという願望がない

（とくに魅力に感じない）ので、

「その他大勢」に嫌われることが、それほど怖くない。

必要以上に構われると

「ほっといてくれ～！ひとりになりたい・・・。」となる。

集団が重荷に感じる。

自分にとって大事な数人と繋がっていれば充分満足で、

あまり人数が増えると、一人になりたくなる。

孤独の方が気が楽で、生きやすい。

1人の方がポテンシャルを発揮できる。

（この先、年を取ったらどうなるかわからないけどね(笑)）

その「大事な数人」というのがもし

何かの理由で自分から離れていっても

そこまでの恐怖は感じない。

し、人間関係って、そんなもんだと思っている。

これを読んでいる方の中には、
そんな私みたいな人もいるかもしれない。

話がそれた。

何かに依存してしまうとき。

明らかに悪い待遇を受けているのに
そこから逃れられないとき。

そこには「孤独になる恐怖」がくっついている。

心のしくみとして

「元の恐怖から逃れようとすればするほど、別の恐怖がくっついて、恐怖はますます大きくなる」

という嫌な法則がある。

だから「孤独になる恐怖」から逃げようとすればするほど、
さらに孤独を感じることになるし、

その恐怖はますます大きくなる。

さっきのパワハラの職場の例で言ったら、
「孤独になる恐怖」から逃げようとして
人や会社とつながろうとすればするほど、
上司からパワハラを受けることになる。

上司からパワハラを受けてショックを受けると、
「孤独になる恐怖」は、一時的に忘れられる。

上司からの揚げ足取りや怒鳴り声で
「人とつながっている」と感じられるから。
（嫌なんだけどね）

本当はパワハラから逃げたいんだけど
それよりも「孤独になる恐怖」の方が大きいから
逃げることを選べない。

そして今日もまた、パワハラを受けてしまう。

オーソドックスだけど