子供の頃、ドラえもんが好きだった。

 

優しくて、頼りになって、

魔法みたいにいろんな世界を見せてくれる、ドラえもん。

 

 

ドラえもんが大事すぎて、

「あんな迷惑かけてばかりのび太のところになんか居ないで、

私のところに来ればいいのに。」と思っていた。

 

 

のび太は、いつもドラえもんに助けてもらっているのに、お礼のひとつも言わない。

 

そもそも、のび太は自分のだらしなさのせいで

ありとあらゆる問題が起きているのに、

 

のび太はいつもドラえもんに頼ってばかりで、

一向に自分の性格を改善しようとしない。

 

 

しかもドラえもんを大事にしていない。

そのくせ、困ったときだけドラえもんを頼る。

 

 

んで、ピンチが解決したら

ドラえもんに助けてもらったことをすっかり忘れて、

またそのだらしない性格で迷惑をかける。

 

 

ドラえもんの道具をまるで自分の所有物のように扱い、

調子に乗って、過度に道具を頼ったり、道具の使い方を間違えたりする。

 

 

ドラえもんの忠告を全く聞き入れない。

 

そして、自分の失敗や不運さを、

ドラえもんのせいにすることさえある。

 

 

わたしだったら、ドラえもんのことを

もっと大切にするし、もっと可愛がる。

 

けしてのび太のように、ドラえもんをぞんざいに扱ったりはしない。

 

 

もしドラえもんに助けてもらうことがあったら、

きっともっと感謝すると思う。

 

もっとドラえもんを大事にする。

 

 

「・・・ドラえもん、

のび太のことろに居るのなんてやめて、

私のところに来たらいいのに・・」と思っていた。

 

 

またのび太は今日も、ドラえもんを虐げている。

 

ガチでのび太にムカついていた。

 

 

 

・・・・・だからなんなんだ(笑)

 

このブログにオチはない。

 

 

私はあのとき、「私だったらもっとドラえもんを大切にしてあげるのに」って思ってたけど、

 

きっとドラえもんは

なんだかんだでのび太のことが好きで、

のび太のような困った奴いるからこそ存在できるんだろうな。

 

のび太がいるからこそ、

ドラえもんの役割が成り立つんだろう。

 

もし、のび太が聞き分けのいい子じゃダメなんだ。

 

 

聞き分けのいい子は

どこへ行っても都合よく扱われるだけで、

最終的には大事にされない。

 

のび太みたいなやつが

最終的に大事にされて、

いつも助けられて、

いつもいい思いをする。

 

 

 

なんとなく、今日、そんなことを突然思い出した。

 

 

意外とこういう思考のくせ?みたいなものは、

大人になっても変わらないものだなぁと思った。

 

 

私は今、対象はドラえもんではなくなったけど、

 

困った人がいるからこそその関係が成り立っていて、

なんとなくその関係性の中に入っていけない物悲しさみたいなものを

急に思い出した。

 

 

 

私はのび太タイプではないし、

思っていることもうまく言えず、

つい、聞き分けの良い子をやってしまう。

 

でも、やっぱり求められているのは

のび太みたいにいつも困っている人で、

いつもみんなに迷惑かける人。

 

 

なんだかそんな胸がキューっとなる感じを思い出した。

 

 

 

いいなぁ〜。のび太は。

 

いつもドラえもんに助けてもらえて。

 

うらやましいなぁ。。。

 

 

私なら、もっとドラえもんを大切にするのに。

 

 

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