人は悩んでいる時、

「あなたのその選択は間違ってなかったよ」

って言われたい。

 

 

「私のあの選択は間違っていなかったんだ」

そう思いたいから、

 

悩んでいるところに加えて、

第三者に「あなたは正しいよね」と言ってもらえるような

ややこしい出来事をさらに引き起こして、

もっともっと問題を大きくする。

 

 

「ねえ、これで良かったよね?わたしが正しかったよね?」

そう確認して、

周りの人から賛同の言葉をもらおうとする。

 

 

 

人は悩んでいる時、

「あなたのその選択は間違ってなかったよ」

って言われたい。

 

 

 

わたしは、カウンセリングでは

絶対にクライアントさんの味方でいることを

信条にしている。

 

 

「あなたのその選択は間違ってなかったよ」

 

そのメッセージを

手を変え品を変え、

時に心理療法を使って、

 

私はクライアントさんに伝え続ける。

 

 

 

「あなたのその選択は間違ってなかったよ」

「あなたは正しかったんだよ」

 

目の前の人にそう伝えることを

 

「根本の問題解決にはならない」

「ただの耳触りの良い甘い言葉だ」

 

と批判的に捉える人もいるけれど、

 

 

人は絶対にどこかで一度

 

「あなたのその選択は間違ってなかったよ」

「あなたは正しかったんだよ」

 

そう言われないと、前に進めない。

 

特に悩みの渦中にいる時には。

 

 

 

「あなたのその選択は間違ってなかったよ」

「あなたは正しかったんだよ」

 

誰かにそう伝えることに

嫌悪感を抱く人は、

 

自分自身の過去の出来事を

 

「私のあの選択は間違ってなかったんだ」

「私は正しかった」

 

そう心から思えていない人なのかもしれない。

 

自分に言えないことは、人には言えないから。

 

 


「私のあの選択は間違ってなかったんだ」
「私は正しかった」

 

自分で過去の選択を肯定できていなければ

今の自分の選択も肯定できないし、

 

もっと言うと

未来の自分の選択にも自信が持てないし、

 

さらにもっと言うと、

他人の選択も肯定することはできない。

 

 

 

「あなたのその選択は間違ってなかったよ」

「あなたは正しかったんだよ」

 

 

確かに

根本の問題解決にはならないかもしれない。

ただの耳触りの良い甘い言葉かもしれない。

 

でも、この言葉を心から信じられなければ

次のステップには進めない。

 

 

根本の問題解決をするにしても、

自分の過去の選択を肯定するタイミングが

必ず必要になる。

 

 

それがないまま

どんなに変化を無理強いしても、

 

心が追いつかないから

現実は変わらない。

 

自己否定や過去否定の中で

安心して生きることはできない。

 

 

安心が無いのは、

生命の危機に曝されているのと同じ。

 

どんなに正論をふりかざしても、

無理強いするのは

相手を生命の危機に曝しているのと同じ。

 

 

 

「あの時の選択は間違ってなかったんだ」

 

安心感の中で

過去の選択を肯定することが、

未来の自分を信じることになるから。

 

 

 

「あなたのその選択は間違ってなかったよ」

「あなたは正しかったんだよ」

 

遠回りにも見えるかもしれない。

 

でも実は、これがイチバンの問題解決の近道。

 

 

 

安心の中でないと、次の一歩は踏み出せない。

 

とくに女性は。

 

 

生命が脅かされている中では、ポテンシャルを発揮できないのです。

 

 

 

・・・あ。

「女性」「男性」という性の括りに過剰に反応して嫌悪感を抱くタイプの人は、「女性」の部分を「女性性が強めの状態の時は」と置き換えて読んでください。

身体的な性別の話ではありません。(この注意書きも当たり前のことすぎてめんどくさい。言葉狩りを意識しすぎね、わたし。)