いがぐりこです。

 

 

 

わたしが小学4年の時ね、

 

担任の先生が、末期のガンで亡くなった。

 

 

 

クラスは担任の先生が体調を崩してから

 

臨時の先生が受け持ってくれていた。

 

 

 

新学期が始まってすぐに

 

担任の先生から臨時の先生にバトンタッチされたので、

 

子供達はまるで、

 

臨時の先生が担任の先生のような感覚だった。

 

 

 

そうして1年が終わろうとしていた

 

ある寒い冬の日の朝、

 

臨時の先生が、泣きながら教室に入って来た。

 

 

 

「・・・○○先生が、昨日ガンで亡くなりました・・・。」

 

 

 

 

シーーンと静まり返る教室。

 

空気が止まった。

 

 

 

静かな教室で

 

臨時の先生の嗚咽して泣き崩れる声と、

 

時計の針の音だけが響く。

 

 

 

泣いていた女子もいたと思う。

 

 

 

・・・・私はどうだっただろうか????

 

 

 

担任の先生が亡くなった話を聞いて

 

「ああ・・・そうか・・・」と、ぼんやり思って

 

黙って下を向いていた。

 

 

 

「ここで明るく振る舞うのはおかしい。」

 

そう感じて口を結んで

 

机の木目を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

私の机には

 

側面の木目に、節穴が開いている。

 

 

どうやら、前にこの机を使っていた人が

 

その節穴を鉛筆で深くほじくり進めていたようだった。

 

 

 

わたしは、その深く掘られた節穴を

 

時折、コンパスの針や鉛筆の先で

 

さらに深く掘り進めていた。

 

 

 

 

「・・・○○先生が、昨日ガンで亡くなりました・・・。」

 

 

 

 

 

固まる教室の空気の中

 

私はその机の節穴を凝視していたので、

 

 

先生の嗚咽の鳴き声も、時計の針の音も

 

次第にどんどんと遠くなって、

 

私は、その穴に吸い込まれてしまいそうだった。

 

 

 

 

 

大人になった今だったら

 

きっと、あれこれ思いをめぐらせて

 

悲しみがこみ上げるかもしれない。

 

 

 

 

でも当時、小学4年のわたしは、

 

家族でもないあまりよく知らない人が

 

亡くなったという知らせを聞いて、

 

 

正直、「悲しい」とか「泣ける」とか

 

そういうことがよくわからなかった。

 

そこに実感はなかった。

 

 

 

 

ただただ、

 

教室の重苦しい雰囲気に

 

「この感じ、早く終わらないかな」と思って、

 

下を向いて机の節穴を凝視していた。

 

 

 

 

 

でもまあ、小学生のことだからさ。

 

これは私だけじゃなくて。

 

 

 

担任の先生が亡くなったことよりも、

 

今、目の前で繰り広げられている

 

普段とは違う「ただならぬ教室の雰囲気」に気を取られて

 

中にはニヤニヤと

 

友達と目を合わせて笑い合う男子もいた。

 

 

 

 

 

そんな男子を見て

 

臨時の先生は怒鳴り声をあげた。

 

 

 

 

「あんたたち!悲しいと思わないの!?

 

泣いてる人もいるんだよ?!

 

悲しくないの!?!!!!」

 

 

 

 

 

わたしは、担任の先生の「死」よりも

 

すでに「机の節穴」に気を取られていたので、

 

先生の怒鳴り声に

 

ハッ!と我に返って、顔をあげた。

 

 

 

 

 

「あんたたち!悲しいと思わないの!?

 

泣いてる人もいるんだよ?!悲しくないの?!!!!」

 

 

 

まあ、そうだろう。

 

大人の世界の常識的に見たら、そうだろう。

 

 

 

 

 

でも、

 

当時の子供の私は

 

 

「ああ、こういう場面では『悲しい』と泣くのが普通で、

 

『悲しい』と思えない私は、おかしいんだな。」

 

 

そんなふうに思った。

 

 

 

 

「バレたら、あの男子のうように叱られるんだな。やべーな。」

 

 

そう、学んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな、出来事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

先週末開催した

 

心屋塾上級ワークショップのご感想を

 

S様からいただきました。おねがいはーと

 

 

 

S様は「泣けない」ということが

 

ずっと引っかかっていたそうです。

 

 

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栗林あや様

 

ぐりちゃんこんばんは。

Sです。

 

一昨日昨日の上級ワークショップありがとうございました!

 

 

昨日は一緒に参加して下さったみんなとお夕飯を食べておウチに着いたのが10時くらいで心地よい疲れの中眠りにつきました。

 

実はぐりちゃんあたし1日目凄く辛くてやっぱり来なければよかったかな…。

明日どうしよう。

ぐりちゃんにウソついてキャンセルしようかなって本気で思っていました。

ごめんなさい。

 

でもえいやっ!

って2日目参加させてもらって本当に良かった(≧∇≦)

 

 

1日目に感じていたソワソワ息苦しい感じが何故かなくてぐりちゃんやみんなに身を任せたというか

落ち着いた時間を過ごさせてもらいました。

 

 

あとね。

あたしが1番引っかかっていた事。

泣けない。

 

ぢんさんのライブに行った時も行かれた方の感想で涙腺崩壊しました!

とかあったからあたしも泣いてスッキリ出来るのかな⁉︎

って期待したんだけど2回とも泣けなかったの。

 

 

あたしの悩みって泣くに足りないしょうもない事なのかな。

泣けないあたしって非情なのかな。

あたしだって泣きたいくらい辛いのに!

って思ってた。

辛い事を誰かに分かって欲しかったのかな。

 

だから泣けないあたしはダメだー!

って思いっきりバツつけてた。

 

 

そしたらぐりちゃんが泣けなくても大丈夫。

って言ってくれて!

 

えっ⁉︎

ぐりちゃんあたしの引っかかっていた事お見通し⁉︎

ってビックリしちゃった。

そして本当に安心したよ。

ぐりちゃんありがとう。

 

 

あたしたちが言いやすいようにかな。

ぐりちゃんのあまり言いたくないだろうなって事もあたしたちに話してくれてありがとう。

 

 

今日も1日お休みだったからゆったりしながら色々反芻していたらあたし存在が迷惑な人。

ってセルフイメージがでてきて。

 

あたしがいるから場がしらける。

とかあたしがいるからつまらなくなる。

あたしが生まれたせいでお母さんは辛い思いをした。

って色々浮かんできたよ。

 

存在が迷惑。

って思っているからどこに居ても申し訳ない気がするしあたしなんかのためにすみません。ごめんなさい。

ってすみません。ごめんなさいって口癖のように言ってた。

 

 

これからはあたしがいるとみんな幸せになっちゃうヽ(*^ω^*)ノ

って思って生きていくよ。

 

 

ぐりちゃん貴重な2日間を本当に本当にありがとう!

またぐりちゃんにお逢い出来る日を楽しみにしています♡

 

 

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Sちゃん、ありがとう。

 

 

 

「泣けない」って、それでいいと思う。

 

 

 

過去に

 

周りの人から泣くことを期待されて、

 

あるいは、

 

泣くことで周りの人から

 

欲しかったご褒美をもらうことができて、

 

 

「この状況だったら、泣かなきゃおかしい」と

 

思い込むようになってしまったのかもしれない。

 

 

 

 

無理に泣こうとしなくて大丈夫。

 

泣けないなら、泣かなくてもいい。

 

 

 

 

私も子供の頃、

 

お母さんが見ているときに泣いて

 

お母さんの目がなくなると、ケロッとしていたりしたし(笑)

 

 

 

それはただ期待されていたから(←語弊はあるけど)

 

泣いていただけで、

 

特に何も感じていなかった。

 

 

 

 

逆に、

 

泣いていなくても、

 

 

つらいと感じていたり

 

悲しいと感じていたり

 

感動していたりすることもある。

 

 

 

だから、そのことを悩まなくても、大丈夫だよ。

 

 

Sちゃん、ありがとうおねがい

 

 

 

 

Sちゃんもご参加くださった上級ワークショップ。

 

 

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お席、けっこう埋まってきております。

ご参加お待ちしていますおねがいラブラブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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