たとえば
通りすがりの誰かが
わたしのことをわざと傷つけようとして、
わたしに、
「この！金髪ガリガリ娘っ！！
親の金で大学行きやがって！！
この人種差別主義者！！」
と、わたしに言ったとしても、
なんとも思わない。
まったくノーダメージ。
なぜなら、
わたしは金髪でもないし、
ガリガリでもないし、
娘でもないし、
特に人種差別主義者でもないし、
親の金で大学も行ってないから。
全く心当たりがないから、
そう言われても、
ただ、ポカーン・・・( ﾟдﾟ)？？？
とするだけである。
（あとから、人違いか？八つ当たりか？
今日は運が悪いなぁ〜などあれこれ考えて、
イライラすることはあるだろう。）
でも。
たとえば。
こう言われたらどうだろう？？？
「経産婦のくせして、ヒラヒラワンピース着ちゃって！
なにその色！ダッサ〜！センス悪っ！
下半身劣化！！！肌汚っ！！！！」
もし、こう言われたら、
わたしは、かなりヘコむ。
おそらく数日は、立ち直れないだろう。
なぜなら、わたしは
「母親たるもの着飾るのはみっともない」という
マイルールを持っているのにも関わらず、
経産婦のくせして
ヒラヒラワンピースを着ていることを自覚しているし、
自分のことをセンスが悪いと思っているし、
色のチョイス含め、
なんだかいっつも垢抜けなくて
ダサいと劣等感を持っているし、
若い頃に比べて、
下半身が劣化したことに
嫌悪感を持っていて、
肌の質が汚いのも気にしている。
だから、傷つく。
つまり。
わたしが誰かの言葉で傷つくということは、
実は、私が自分のことを
そんな奴だと思って
責めているということだ。
コミュニケーションは
送り手と受け手がいないと成り立たない。
相手は、いつだって
たくさんの言葉を発している。
そのたくさんの言葉の中から、
そのキーワードを拾ったのは、
私自身。
相手が何を言ったとしても、
私がそう思って受け取らなければ、
傷つくことはできない。
大事なのは、
誰かに傷つけられたと感じた時、
問題を感じた時に、
相手が何を言ってきたとか
相手がどう思っているかではなくて、
私が自分自身に対して
どう思っているか。
自分のことをどんな人間だと思っているか、ということである。
ここを見つめない限り、
たくさんの言葉たちの中で、
これから先も、傷つき続ける。
誰かの言葉に
傷つけられたと
何かしらの反応をしてしまったとき、
相手の言葉を見ながら、
自分が自分のことをどんな奴だと思っていたか
振り返って見つめてみるチャンスだ。
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