今から16年前。
2000年頃。
超スネていた私は、
他人の非常識さや無知さやサイテーさを、
正義のもとに、叩きまくっていた。
揚げ足取って、叩きまくっていた。
毎日パトロールして叩きまくっていた。
重箱の隅をつつきまくっていた。
この人は非常識でサイテーだけど、
わたしは、ちゃんとやってる。
わたしは、ちゃんと知ってる。
わたしは、他人を叩きながら、
「私は正しい。」をやりたかった。
「私は正しい。」をやるには、
他人の非常識やサイテーが必要だった。
あれから16年経って、
わたしは拗ねからだいぶ解放されて自由になったが、
ふとした拍子に、
また重箱の隅をつついてしまいそうになる。
他人のサイテーを拾い集めては、
「わたしはこんなにちゃんとやってて、こんなにも傷ついてるのに、あの人はこんなにもヒドいんです!」
をやってしまうことがある。
自分から、他人のサイテーを拾い集めるクセを、早くやめたい。
他人のサイテーを集めるために、
自分から、わざわざ傷つく場所に飛び込むクセを、早くやめたい。
気づいたら、自分が思っていた以上に、疲れきってしまっていたから。