三女のさっちゃんには、生まれつき
眉間~目~小鼻にかけて、大きな赤いアザがあります。
産まれてすぐに、助産師さんが、さっちゃんの体を拭いて、
体温や心拍など、体のチェックをするときに、教えてくれました。
「眉間に、赤いあざがあるね。」
お産を終えたばかりの私は、
「ああ、そうか、そうか、あざがあるんだ。
でもいい。そんなこと、かまわない。
無事に産まれて来てくれただけで、それだけでいい。」
と思った。
お産1時間後のチェックの時、同じ助産師さんがもう一度見てくれて、
「うーん、これは、サーモンパッチかなぁ??
あざにはね、いろんな種類があって、ずっと消えないものから、
2歳くらいまでに消えるもの、いろいろなんだよ。
これはうーーん?サーモンパッチかなぁ??
サーモンパッチなら、2才くらいまでに気にならなくなるんだけどね。
指でそっと押した時、白くなるのがサーモンパッチって言われてるけど、
一度、小児科の先生に聞いた方がいいね。」
わたしは、その時に初めて、「サーモンパッチ」という言葉を知った。
入院中、小児科の先生や、他の助産師さんに、
さっちゃんのアザについて聞いたけど、どの方も、
「うーーん、これは、血管腫か、サーモンパッチか、今は何とも言えない。」
と、一様に、現時点では何とも言えないので、様子を見よう、という反応だった。
わたしは、ちょっと心配だけど、悪性の病気ではなくて、
美容的な問題だけなら、
本人が気にするようになったら、その時に考えればいいかな、と思った。
その後の検診で、院内の皮膚科にまわしてくれて、
「膨らんだり、ぼこぼこしてきたり、大きくなったりしないか、
経過観察しましょう。
まだちいさいので、なにか治療をするとしても、大がかりになってしまう。
また、イチゴ状に隆起したら、レーザーでの治療は難しい。
(外科的な手術になる)」
ってことだった。
自分なりにいろいろ調べてみると、
2才頃にほとんど目立たなくなったとか、
サーモンパッチと言われたけど、あざが消えない事例や、
生後早いうちなら、レーザーが効くとか、
小さいうちは手術に全身麻酔が必要だから、
局所麻酔ですむ年齢まで、待った方がよい、とか。
いろんな説があるらしかった。
わたしは「サーモンパッチなら、2才くらいまでに気にならなくなる」
という説を信じて、このまま様子を見よう、と思っていた。
んで、現在、さっちゃん生後10カ月。
多少薄くなってきたような??
薄くなった気もするような、しないような??
うーん。わからない。
毎日みてるから、見慣れてしまって、正直、判断できない。
でも、会う人、会う人に、「あら~?お目目の赤いのどうしたの?」とか
「お顔引っ掻いちゃったのかな?」とか
「どこかにぶつけた??」とか聞かれるので、
初対面で見たら、目立つのかな?
今日、さっちゃんの生後10か月の検診があった。
本来なら、出産をした病院で、10カ月の検診をしようと考えていたのだけれど、
つい先日、その病院が、統廃合で無くなってしまったので、
さっちゃんを出産した病院とは別の、
自宅から近い、田舎の総合病院の小児科で、
10カ月検診をお願いした。
そしたら、
そこの小児科の先生。(年配の男性)
さっちゃんの眉間のあざをジーーーーーーーーーーーーーッと、見る。
じーーーーーーーーーー。
じーーーーーー。
んーーーー??!!
先生「これ、いままで、レーザー治療とか、した??」
私「してないです。△△□□…今までの経緯を説明。」
先生「うーーん、これは、血管腫だなぁ。」
ちょっと、見てもらった方がいいね。
これは、放置しても消えるかどうか、わからない。
まれに、別の病気を併発していることもあるし、
小児科の僕の範疇では、おそらく
そういった別の病気は、なさそうだけれど。
これは、皮膚科よりも、形成外科の方がいい。
あざには多くの種類があってね、判断するのが難しい。
病気じゃなかったとしても、
女の子だし、今できる選択肢を、広げていおいた方がいいんじゃないかな。
今はレーザーの技術が進んでいるから、
こういった赤いアザも治療ができる事がある。
皮膚科よりも、血管腫の治療に経験豊富な、
形成外科の先生に診てもらった方がいい。
明日ね、形成外科の先生が、ちょうと○○医大から来るんだよ。
(田舎の総合病院なので、常勤医師が居ず、月に何度か他の病院から先生が出向する)
○○先生はレーザーの専門だから、
明日、形成の予約を入れよう。
とのこと。
今まで、様子をみよう、2才までに消えるだろう、とのんびりしていたので、
この急展開にビックリ。
でも、良かった。
こうして、ちゃんとみてくれて、良かった。
いままで、曖昧だったから。
この小児科の先生。
すごく丁寧に見てくださって、すごく心強かった。
わからないことは「わからない」といってくれた。
「今できる選択肢を、広げていおいた方がいい」って言ってくれた。
そうだよね。
そうだよね。
明日、もう一度、病院にいってきます。