今回は、レースにかかるロジ周りを記します
レース編 その6でも触れる予定ですが、海外レースの難点のひとつは「ロジ周りへの不安」です
・土地勘がない:交通機関の勝手が分からない
・スタンスがつかめない:運営の厳格さ/緩さ
・言葉が伝わらない:問い合わせができない・聞ける人がいない
などなど、、、
マラソンツアーでは問題ないでしょうが、私の場合、セルフで申請・手配しているので、不安が尽きません
なお、今回は費用圧縮のため、今まで使ったことがない、LCC(格安航空会社)・AIRBnB(民泊)だったので、なかなかに不安でした
・会場から数駅乗り継ぎ、最寄り駅から宿泊先に至る道。いわゆるアメリカのよくある住宅街。これはこれでなかなか良い経験になりました
スタート前
シカゴマラソンにおける、ロジ周りのポイントを集約すると以下の3点かと(個人の感想です)
①朝が早い
②荷物預けができる
③スタートブロックが遠い+厳格
①朝が早いについて
■ 当日の行動予定表
4:10 起床
4:50 宿を出る
4:55 宿の最寄り駅(Blue Line:Chicago)に着く
5:20 会場の最寄り駅(Green/Orange Line:Roosevelt)に着く
5:30 Gate 9(※年代別選手権用・推奨時間)に着く
トイレ⇒荷物預け⇒整列へ
※年代別選手権の運営は後述
スタート3時間前に食事を終わらせるべし、という法則があるとおり、起床時間も4時台になります
なお、実際のところ、Roosevelt駅についたのが5:30過ぎで、Gate9を通過したのも6:10-20あたりだったかと
・宿泊先を出る際にGoogleナビで状況確認、ちなみに電車が来たのは5時過ぎでした
②荷物預けができるについて
シカゴマラソンの良い所のひとつは、スタート・ゴールが同じ場所であることです
ボストンもNYCMも、スタート地点とゴール地点は遠く離れており、そもそも荷物預けがあったのか?定かでないです
③スタートブロックが遠い+厳格について
3つのウェーブスタートに分かれているとはいえ、5万人規模の大会。一つ一つのブロックが長く、ブロック数も多いため、年代別選手権の設置場所も相まって、「スタートブロックまでとても遠い」と感じました
また、日本のマラソン大会のスタートブロックは、大抵ロープで区分けしているじゃないですか
(場合によって、あとからロープをくぐってしれっと入ってきたり、指定外のブロックに入ったり…)
シカゴもNYCMもスタートブロック(Corral)の管理はかなり厳格で、各Corralは金網の柵で囲われており(プリズンブレイクか)、ゲートの出入りには門番にゼッケンを見せる必要があります
ゲートのクローズ時間が来て、一度閉まったら、二度と開けてくれそうにない雰囲気でした
・画像はイメージです from シカゴ郊外で撮影されたプリズンブレイク
ゴール後
こちらも3点
①ビールが出る
②街中はランナーであふれる
③色々とサービスがある(様子)+バス等のサービスは微妙に
①ビールが出るについて
ゴール後に水や食べ物の補給の流れで参加者に等しくビールが渡される…というのは、日本の感覚では、なかなかに無いですよね
(確か、アメリカではビール1杯程度では飲酒運転に当たらない という話も)
昨今の、せせこましい日本の風潮だと、「マラソン大会後にビール(アルコール)を主催者が提供するのはいかがなものか」などと批判がありそうですが、ここはアメリカ
久々のビールを美味しくいただきました!
②街中はランナーであふれるについて
前日の5Kのレースでも思ったのですが、レース後は街中にいるランナー・マラソン関係者の比率が高い印象がありました
東京マラソンなどでイメージすると、マラソンの日でも東京駅、銀座界隈ではマラソンに関りの無い人たちがほとんどです
シカゴの場合、肌感覚で3-4-5割くらい※がランナーだったり応援の方だったり…と(※当然場所によります)
で、海外マラソンでよくある、見知らぬ人から「Congrats!」とか「Great!」と声を掛けられるのは、数多くあり、ランナー同士だと「You too」と返したり、なかなかに楽しかったです
・10/6金曜 ロビー邸 見学ツアー(詳細は観光編)。ツアー参加者の半分以上はマラソン参加者
③色々とサービスがある(様子)+バス等のサービスは微妙に
レース後にビールが出され、さらにはビールの引換があったりします
また、自分の場合、レース後のその足でシカゴ美術館に行ったら、無料にしてくれたり…と(officialには数ドルの割引、現金で払おうとしたからかもしれません)
一方、マラソン大会なので、バス等のサービスは結構休止されます
Googleナビでは数分後に来る予定のバスが・・・全く来ないことも
年代別世界選手権(Abbott Age Championships)について
①優遇されている感じはなし
②不手際がいろいろと…
③女子総合1位は藤澤舞さん(2位に大差をつけてぶっちぎり)
①優遇されている感じはなしについて
・シカゴマラソンのエントリーフィー
253.8ドル(在外ランナー)
・これに年代別選手権のフィーが付くと
423ドル
170ドルほどのプレミアムが乗っていますが…
正直な所、このプレミアムほど優遇されている感は無かったです
●ゲート入場で長時間待たされる
●スタートエリアから非常に遠い
●トイレが少ない
・・・
・GATE 9を待つ、11th Bridge上からの光景
②不手際がいろいろと…
①でのゲート入場の長蛇の列はまだしも、荷物受け取りの混乱はひどかったですね
ざっくりいうと、荷物保管が全くのランダムだったため、ランナーが受け取りに来ても荷物の在りかが分からない⇒ものすごい大混乱+多くの人が長時間待たされることに
察するに、例年には無い設定だったので、効率的に仕切るリーダーや経験者・不在だったのではないかと推察されます
収束に向けて世界中のランナーと協力して荷物を仕分たのはいい思い出です
③女子総合1位は藤澤舞さん(2位に大差をつけてぶっちぎり)
40歳台以上が対象のレースとはいえ、男子は2時間30分を切らないと上位にはのぞめません
私のカテゴリー(50-54歳)でも、上位陣は2時間30分切りです
そして、女子の部では、雑誌「ランナーズ」などでもお見掛けする、藤澤選手が総合一位に輝いています
しかも2位に大差をつけており、これはすごいです
おめでとうございます!
女子の部は自分も知るランナー(がんちゃん など)がもし出場したら、結構上位に行くのではと何か期待をもたせるものがあります
(参考)上記リンクから読み取れる年代別選手権の参加者内訳
荷物受け取りの件もあり、興味があったので参加国、年代で集計をかけてみました。私がExcelで集計処理しており誤りがあるかもしれませんのでご容赦を
・地元USが圧倒的多数
・日本は男女とも第四勢力
・男女1名ずつ参加の国も多し⇒招待?かな
完走者 男子1,263名、女子1,043名
■ 男子の国別参加者(85か国)
国 | 参加者 |
(USA) | 486 |
(GBR) | 93 |
(CAN) | 86 |
(JPN) | 69 |
(MEX) | 46 |
(GER) | 35 |
(IRL) | 33 |
(FRA) | 28 |
(ITA) | 27 |
(BRA) | 25 |
(ESP) | 23 |
(AUS) | 20 |
(POL) | 17 |
(CHI) | 17 |
(SUI) | 16 |
(SWE) | 16 |
(NED) | 14 |
(NOR) | 13 |
(ARG) | 12 |
(POR) | 10 |
(COL) | 10 |
(FIN) | 10 |
(CHN) | 8 |
(AUT) | 7 |
(RUS) | 6 |
(NZL) | 6 |
(LTU) | 6 |
(CRC) | 6 |
(SLO) | 5 |
(BEL) | 5 |
(IND) | 5 |
(TPE) | 5 |
(DEN) | 5 |
(PER) | 5 |
(ROU) | 4 |
(DOM) | 4 |
(THA) | 4 |
(ECU) | 4 |
(GRE) | 4 |
(GUA) | 4 |
(KAZ) | 4 |
(HKG) | 3 |
(SGP) | 3 |
(ISR) | 3 |
(LAT) | 2 |
(VEN) | 2 |
(CRO) | 2 |
(MAR) | 2 |
(BAN) | 2 |
(HUN) | 2 |
(ESA) | 2 |
(BLR) | 2 |
(MDA) | 2 |
(CZE) | 2 |
(SRB) | 1 |
(TTO) | 1 |
(CAY) | 1 |
(BAR) | 1 |
(UKR) | 1 |
(CAM) | 1 |
(INA) | 1 |
(PAK) | 1 |
(BIH) | 1 |
(PAR) | 1 |
(TUR) | 1 |
(KUW) | 1 |
(NEP) | 1 |
(CYP) | 1 |
(SRI) | 1 |
omart | 1 |
(SVK) | 1 |
(JAM) | 1 |
(TAN) | 1 |
(BER) | 1 |
(EST) | 1 |
(ALG) | 1 |
(TUN) | 1 |
(SEN) | 1 |
(UGA) | 1 |
(MGL) | 1 |
(EGY) | 1 |
(MSR) | 1 |
(SMR) | 1 |
(PUR) | 1 |
(KEN) | 1 |
総計 | 1263 |
■ 男子の年代別参加者
年代 |
参加者数 |
40-44 | 223 |
45-49 | 314 |
50-54 | 264 |
55-59 | 222 |
60-64 | 115 |
65-69 | 67 |
70-74 | 41 |
75-79 | 11 |
80+ | 6 |
総計 | 1263 |
■ 女子の国別参加者(71か国)
国 | 参加者数 |
(USA) | 599 |
(GBR) | 82 |
(CAN) | 79 |
(JPN) | 43 |
(MEX) | 24 |
(IRL) | 19 |
(AUS) | 19 |
(BRA) | 17 |
(GER) | 11 |
(NED) | 9 |
(ITA) | 9 |
(SWE) | 8 |
(BEL) | 7 |
(ARG) | 7 |
(CHN) | 6 |
(NOR) | 6 |
(DEN) | 5 |
(ESP) | 5 |
(FRA) | 5 |
(CHI) | 4 |
(NZL) | 4 |
(POR) | 4 |
(SUI) | 4 |
(DOM) | 3 |
(MGL) | 3 |
(SGP) | 3 |
(RUS) | 2 |
(POL) | 2 |
(CRC) | 2 |
(GRE) | 2 |
(TPE) | 2 |
(GUA) | 2 |
(AUT) | 2 |
(COL) | 2 |
(PER) | 2 |
(EST) | 2 |
(BAH) | 2 |
(CZE) | 2 |
(VEN) | 2 |
(UGA) | 1 |
(PAN) | 1 |
(INA) | 1 |
(FIN) | 1 |
(GUY) | 1 |
(MAR) | 1 |
(RSA) | 1 |
(BLR) | 1 |
(PAK) | 1 |
(HKG) | 1 |
(PAR) | 1 |
(MKD) | 1 |
(PHI) | 1 |
(ARU) | 1 |
(ECU) | 1 |
(NGR) | 1 |
(ISL) | 1 |
(ESA) | 1 |
Aiday | 1 |
(ISR) | 1 |
(THA) | 1 |
(ALG) | 1 |
(TUR) | 1 |
(BER) | 1 |
(UKR) | 1 |
(KEN) | 1 |
(UZB) | 1 |
(LAT) | 1 |
(ZIM) | 1 |
(LCA) | 1 |
(CAY) | 1 |
(LTU) | 1 |
総計 | 1043 |
年代 | 参加者数 |
40-44 | 194 |
45-49 | 274 |
50-54 | 223 |
55-59 | 156 |
60-64 | 124 |
65-69 | 44 |
70-74 | 22 |
75-79 | 5 |
80+ | 1 |
総計 | 1043 |