【Road to 倫敦】ロンドンマラソンへの憧憬2(英 INEOS(イネオス)社とは) | Ka_Naのブログ

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40歳から再び走り始めて10年目を迎えました。ワールド・マラソン・メジャー制覇(Six Star Finisher:東京・ボストン・NY・シカゴ・ベルリン・ロンドン)を目指しています。(現在★★★★(2017/2019/2021東京・2018ボストン・2022NY・2023シカゴ))

本日スタートを迎える、自転車界最大のイベント

「ツール・ド・フランス」フランス

 

かつて現地観戦に行ったこともあり、

自転車に乗らなくなっても、毎年見ています。

 

2012-2013, 2015-2018と総合優勝者を輩出し、

近年ツールは、英国イギリス「チーム・スカイ」が王朝を築きました。

 

出典:動画「Thank You SKY」

https://www.facebook.com/teamineos/videos/345985579382717/

 

スポンサーだったテレビ局のSKYが今年限りで降りるという話は聞いていましたが・・・

後継は「INEOS」とのこと。

 

この「INEOS」

エリウド・キプチョゲの2時間切りプロジェクトの冠と同じことに気付きました。

 

出典: https://www.facebook.com/INEOS159Challenge/

 

私は知らなかったのですが、

INEOSは複数の企業からなる、英国の化学製品グループで、ジム・ラットクリフが築いたとのこと。

 

「ロンドンマラソンを機に、英国をよりよく知る」

という私の目論見にも合っていますし、

今回は、INEOSを調べる中で知ったこと、個人的に感じたことを記します。

 

(1)INEOSと英国一の富豪ジム・ラットクリフ

(2)気になる評判 "greenwashing"

(3)本当の所は?

 

 

(1)INEOSと英国一の富豪ジム・ラットクリフ

 

INEOSは2018年度化学業界で世界5位とのこと

https://www.chem-station.com/chemistenews/2018/08/globaltop102018.html

 

参考サイトなどの情報から、INEOSについてポイントを3点まとめました。

  1. 活発なM&A(合併・買収)で発展
  2. 多方面に進出
  3. 積極的なファイナンス(indebtedness)、コンパクトな組織と迅速な意思決定を重視
 

1.過去のランキングなどと比較すると、近年急速に発展している様子が伺えます。BPやBASF、シェルなど旧来のビッグプレイヤーが不要とした事業を安く手に入れて、固定費などのコストを削り、高収益事業に再生し、それを元に更に別の事業を獲得する流れで発展を繰り返してきたようです。

 

2.ランド・ローバーを引き継ぐ形での自動車製造や資源・再生エネルギー分野などに進出するなど枠にとどまらない印象

 

3.ハイイールド債・レバレッジローンなどを活用している様子。株式は公開せず、ごく少数(40名程度)のチームで運営。

 

(参考サイト)

https://www.ineos.com/globalassets/investor-relations/public/annual-reports/annual-report-blocks/2018-igh-sa-annual-report_final.pdf

https://www.bloomberg.com/opinion/articles/2018-08-13/how-to-become-britain-s-richest-person

https://en.wikipedia.org/wiki/Ineos

 

 

また、創業者のジム・ラットクリフについて

  • 現在66歳、推定総資産は210億ポンド(3兆円)。ナイトの称号を得る。
  • 40歳からこうした事業経営を始め、20年で英国一の富豪に上り詰めた
  • スイスに本部を移したり、モナコに居住したり、租税回避が批判される面も
  • 活動的で、北極、南極、南アフリカを冒険したり、ヨットでの海洋航行も
  • 60歳の記念に、南アフリカのComrades Marathonに挑戦
  • サッカークラブ「チェルシー」の買収にも興味

https://www.lovemoney.com/gallerylist/76215/sir-jim-ratcliffe-his-journey-from-council-house-to-britains-richest-man

 

 

(2)気になる評判 "greenwashing"

 

INEOSを調べると、所々批判的なトーンも見受けられました。

 

ジム・ラットクリフはフィットネスにも関心が高く、INEOS社は子供たちのフィットネスキャンペーン(GO RUN FOR FUN)を主催しています。

また、今回の自転車チームやキプチョゲへのスポンサードといった活動を積極的にアピールしています。

 

https://www.ineos.com/

 

こうした活動に対して"greenwashing"だと見なす向きもあるようです。

"greenwashing":環境に配慮しているように上辺のポーズをとる事

 

https://www.theguardian.com/environment/2019/apr/05/ineos-daily-mile-sponsorship-teaching-union

http://www.cyclingnews.com/features/ineos-arrival-casts-environmental-cloud-over-team-sky/

 

近年プラスティックごみの問題もクローズアップされていますし、化学メーカーということで周辺住民との軋轢・紛争など色々あるようです。

 

 

(3)本当の所は?

 

漫画「ゴルゴ13」のプロットでも、時たま巨大資本・化学メーカーが登場します。

巨大資本・化学メーカーが周辺住民・環境団体と軋轢を起こし、弱者たる者がゴルゴ13にCEOの狙撃を依頼する・・・

というプロットを何回か見かけました。

 

私も含めて、庶民感情として超大富豪に対して「強欲」といったイメージが少なからずあると思います。

先日読んだサッカークラブの本でも「アーセナルがアメリカの巨大資本に買収されてからファンを辞めた」という話を目にしました。

 

ただ、実際のところ、ジム・ラットクリフは愛国心が強いらしく、国を想う気持ちから、英国チームに手を差し伸べたとも思われます。

 

それに、超大富豪には、やっかみも多く、周囲には、寝首を掻こうとする者、騙そうとする者・・・

猜疑心や疑いが深くなり・・・

 

英国にちなんで、シェイクスピアのマクベスやリア王ではありませんが

「王は孤独なのだよ」

というメッセージが思い浮かびます。

 

いずれにせよ、今回の新生英国チーム「INEOS」がツールドフランスの注目の的となることは確かですし、私も引き続きINEOS社についても色々と調べたいです。

 

 

***(英語学習の一環で簡単な英作文をするようにしています。違和感などがあれば、ご指摘いただけると助かります)***

It is often said that the super rich are not super happy, and several acclaimed studies supports it.

The super rich are a generally dissatisfied lot, whose vast fortunes have contributed to deep anxieties involving love, work, and family. 

They are often even dissatisfied with the size of their fortunes.

 

Billionaires, of course, are people just like the rest of us and their problems are the same problems we all face, but on a bigger and more complex scale:

How to trust, how to love and be loved, how to feel valuable and valued, how to find a sense of purpose which is beyond "having" and "doing." 

They seem to have the quantity but often struggle with the quality of their deepest desires.