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Summer wave #11 将亮 6

「亮!聡!」声がし振り向くと、翔(しょう)が釣り竿を持ち、手を振りながら歩いてきた。

「あっ翔くんだ!」と聡と亮は喜々として言う。

「おー翔じゃないか。」

「えっ翔くん来られたの?サッカーの試合があるってさくら言ってたのに。」

「あーまぁちっと怪我しちゃってな。」と笑いながら言う。

「そうなのか?歩いてきて平気なのか?」

「あっうん。リハビリもあるから」

「大丈夫?」と不安そうに聡は聞く。

「うん。大丈夫、大丈夫。ちょっと足を捻っちゃって、まぁ今回の試合は出られなくなっちゃたけど次の試合があるからさ。」

「そうなんだ。えー残念だ。翔くんサッカーすげぇ上手いから。負けちゃうんじゃない?」

「うーん、そうかもな・・。嘘うそ大丈夫だって皆上手いから。うちのチームじゃ俺抜けたくらい大丈夫だよ。」

「そうか?だって翔お前日本代表なんだろ?」

「一応ね。」と照れくさそうにしてる。

「そうだよ翔兄ちゃん抜けたら負けちゃうよ。」翔は頭を掻いている。

「あっそれよりさ、釣れてる?」と言いバケツを見る。

「釣れてないみたいだね」と翔はがっかりするでもなく言う。

「ははは。まぁ今日はお魚さんもお休みなんだよな」

「そうそう」と亮と聡は相槌を打つ。

「じゃ、俺も釣り始めようかな。」

「えっでもお魚にも休みもあるの?」と聡は亮に聞いている。

「おう。これ使って。」翔に木のツールボックスを渡す。

「今勝負してるから、負けた人は道具を持って帰る役になるよ」と聡が含み笑いながら言う。

「そうなんだ。」ふーんと言うように頷くと翔は小気味の良い音を出して竿を投げた。

「うーんでも、お魚には休みは無いんじゃないかなぁ」と亮は言う。

「えっ何で?」と聡は聴く。

「だって休んでたら、食べられちゃうでしょ」

「そっか」

「魚も眠るぜ」と俺は言った。

「鰈とかは砂で、マグロは泳ぎながら、ブダイは体液を体に纏って巣で寝るらしいぜ」

「へぇ、そうなんだ。なんでマグロは泳ぎながら寝るの?」

「それはだな、呼吸をするためだ。マグロは全身筋肉だから動いていないとエラが閉じちゃって呼吸が出来ないんだ」

「ふーんそうなんだ。あまり分からなかったから、釣ったもっと詳しく教えて。エラで呼吸ってどういう事?」と聡は言い、首をこきっとならして釣りを始めた。亮は翔をずっとみている。




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