短編小説 Wonderful One Wonder 10
暫く犬のところへ通った。
犬は生活出来ないだろうから、ご飯を持っていってあげた。
パン屋のおばちゃんとも仲良くなり、偶にパンが貰えた。
しかもそこのパン屋は絶品ときたものだから、思わぬ僥倖だった。
犬は相変わらず無愛想で、韜晦(とうかい)する様な、犬らしくなく、でも懐いてはくれている、そんなかんじだった。
犬に名前を考えた。名前は愛着のわくいいものだ、と思っている。
「クロ」と名付けた。
候補はミミか、クロどっちかにしようと決めていた。
黒いからクロという安直な名前にした。
ニックネームってそういう方がいいもんなぁ。
ミミは合わない気がした。
いっそクロミミとかミミクロとかそんなミックスした名前にしようと思ったが、唐変木な感じがしたから止めた。
これからどうしようかと思い思索し、取りあえず家を探索し、芳花という人に連絡が取れないか調べた。
リビングで写真を見つけた。
黒髪の可愛らしい高校生が写っていた。多分この人かな?と思った。
ご主人の写真もあった。短髪の中肉中背の男で、職人の様な頑固そうな雰囲気があった。
毎日少しずつ調べる事にし、見落としが無いように丁寧に調べた。が一週間が経ち、分かったのは、成績が良かった事、ロックバンドが好きで、古着が好きで、それらが大量にあることだった。
自分の好きなバンドのCDがあり、おっと思った。
連絡網があるかと思ったが一切そういうものは無かった。
PCがあるかとも思ったが、無かった。
ご主人は本当に旅行に行ったのかもしれない、と思ったのは、タンスから服が無くなっていた事や、財布も無く、後チケット入れがあったからだ。
中にチケットは入っていなかった。
それなら帰ってくるかもしれないと、もう少し待とうと思った。
警察にも言おうと思ったが何と言えば良いか分からず、保留していた。
とくに荒らされてもいないしな。あっ俺いじっちゃったのまずいかな?と思ったが後の祭りだった。
そんな事を考えていた時、玄関の方から物音がした。
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犬は生活出来ないだろうから、ご飯を持っていってあげた。
パン屋のおばちゃんとも仲良くなり、偶にパンが貰えた。
しかもそこのパン屋は絶品ときたものだから、思わぬ僥倖だった。
犬は相変わらず無愛想で、韜晦(とうかい)する様な、犬らしくなく、でも懐いてはくれている、そんなかんじだった。
犬に名前を考えた。名前は愛着のわくいいものだ、と思っている。
「クロ」と名付けた。
候補はミミか、クロどっちかにしようと決めていた。
黒いからクロという安直な名前にした。
ニックネームってそういう方がいいもんなぁ。
ミミは合わない気がした。
いっそクロミミとかミミクロとかそんなミックスした名前にしようと思ったが、唐変木な感じがしたから止めた。
これからどうしようかと思い思索し、取りあえず家を探索し、芳花という人に連絡が取れないか調べた。
リビングで写真を見つけた。
黒髪の可愛らしい高校生が写っていた。多分この人かな?と思った。
ご主人の写真もあった。短髪の中肉中背の男で、職人の様な頑固そうな雰囲気があった。
毎日少しずつ調べる事にし、見落としが無いように丁寧に調べた。が一週間が経ち、分かったのは、成績が良かった事、ロックバンドが好きで、古着が好きで、それらが大量にあることだった。
自分の好きなバンドのCDがあり、おっと思った。
連絡網があるかと思ったが一切そういうものは無かった。
PCがあるかとも思ったが、無かった。
ご主人は本当に旅行に行ったのかもしれない、と思ったのは、タンスから服が無くなっていた事や、財布も無く、後チケット入れがあったからだ。
中にチケットは入っていなかった。
それなら帰ってくるかもしれないと、もう少し待とうと思った。
警察にも言おうと思ったが何と言えば良いか分からず、保留していた。
とくに荒らされてもいないしな。あっ俺いじっちゃったのまずいかな?と思ったが後の祭りだった。
そんな事を考えていた時、玄関の方から物音がした。
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