最近、住宅の資産価値が話題になります。日本では住宅寿命が短いということもありますが、建物代は、ほぼ20年で0に近い金額になってしまっています。ですから、たとえば何かの事情で、建築後2~3年で売却しようとすると70%ぐらいになってしまうのが現状です。
当社においでになったお客様で、ある事情で築3年の住宅を売却したいというお話がありました。グレーの外観が得意の某ハウスメーカーで建てた住宅は土地建物で3,500万円。それを、査定ソフトを使って査定すると2,700万円。でも、実際売りに出す価格としては2,300万円がいいところ。それでも、2,300万円ではなかなか買い手が見つからない状況です。このあたりの相場から、実際には売却は難しいでしょう。
しかも、残債は3,000万円も残っています。うまく2,300万円で売却できたとしても、何もなくなったところに700万円もの借金だけが残ってしまうのです。そして、たった3年で1,200万円の損失となるのです。結局、このお客様には、売却しないで住む方法はないか考え直すよう説得しました。
他の先進国では、住宅価格は古くなっても価値が下がらないばかりか逆に上がる所もあります。特に、街並み景観を重視して、集団として美しい調和をもった住宅地であり、その景観を維持していくための細かな維持管理協定が存在している地域では、中古住宅として売却をしようとする時も高い値がつくようです。
日本では、「誰でも、自分の住宅を、自分の思い通りにつくりたい」と考え、それを実行しています。それぞれの地域にこれといった建物ガイドラインが存在しない日本では、単独で固有のデザインを主張し過ぎるため、隣接する建物又は周辺にある建物デザインと不調和をきたし、街並みが混乱し、結果としてその地域全体の資産価値を下げてしまっているのです。
欧米の国々では、スポーツのルールと同じように、住宅用や街並みのデザインガイドラインが存在しています。
日本でも、「住宅デザインは、集団として調和してはじめてその価値があるもの」という観念が早く浸透してほしいと思っています。
世界規準分譲地 http://www.if-sun.co.jp/proposal/sakuragaoka.html