乃木坂46の6期生に求められているメンバー像② | つれづれアイドル論

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オーディションの告知は、どういう人材を求めているかを伝えるメッセージというべきものである。

 

テーマは「世界は、ほんの一歩で変わる」という。これが未来の乃木坂46を創造する逸材を求めるメッセージにしては弱々しい。

 

告知ムービーを見ると、その印象は強められる。そこにグループを変革するような強い意志は求めているようには見えない。

 

告知ムービーではオーディションを受けるか否か迷う志願者の様子が描かれている。

 

「自信がない」「今じゃない」「あこがれ」「遠い夢」。出てくる言葉は、センター候補生のそれではない。

 

そこに映し出されるのは、ごく普通の女子であり、逸材感もなければ、すぐにセンターを張れるようなオーラもない。

 

それどころか、現役メンバーに手を引かれて一歩を踏み出す姿が描かれる。最初の一歩さえ、自分の意思や力ではないのである。

 

テーマにあるのは「変わる」であって、危機感を背景にした「変える」わけでも「変えていなくてはいけない」でもない。

 

受け身的であり、消極的でありさえする。そういう志願者像を映し出しているのである。

 

繰り返すと、告知ムービーはどういう人に来てほしいかを伝えるメッセージである。

 

少なくとも告知ムービーからは、危機感を抱える乃木坂46を救う救世主のような大物を求めているわけではないように見える。