生きるエネルギーアップをサポートする、生き方モチベーターの滝口です。
人生の中には、想定外の絶望的な状況に遭遇することがあります。
私の人生を振り返っても、想定外の絶望的な状況が何回かありました。
３０代では、住み慣れたマイホームを手放さなければならないという絶望的な状況がありました。
その時は、二人の息子がまだ小学生ということもあり、子供のことを思うと「何とダメな父親なんだ！」と自分を責める思いが生じました。
また、妻がマイホームをとても大事にしていましたから、妻に対して「申し訳ない」という思いが生じ、自分で自分を許せないという感情が生じたものです。
マイホームを手放さなければならなくなった原因は、私が「営業マンの人格を高めることができる新しい営業の技術」の研究に没頭し過ぎて、収益を上げることをおろそかにしたためです。
その当時は、営業の研究をするために会社を独立して、販売代理店を自分で経営し活動していましたから、売上げの不振は家計を直撃しました。
「マイホームを手放すしかない」という最悪の結果が決定的になった時に、一人お風呂の中で泣き崩れたのを今でも思い出します。
すべての人に、絶望的な状況に遭遇する可能性があります。
そういうときに私たちは、どのように対処したらよいのでしょうか？
一番大事なことは、「取り乱さない」ということです。
目の前の絶望的な状況に取り乱して、焦って対処することによって、更に事態を悪化させることが大いにあるのです。
それを防ぐ方法として有効なのが、「数息観（すそくかん）」という座禅法です。
これは自分の呼吸を数えることによって、心を調える仏教の修行法の１つです。
具体的なやり方は、座禅を組む、もしくは椅子に座り姿勢を調え、その状態を保ちながら、ゆっくり呼吸をし、自分の呼吸を数えることに意識を集中させるのです。
「いーち」と心の中で数えながら、息をゆっくり吐き続けます。
次に「にーい」と心の中で数えながら、息をゆっくり吸います。
そうやって自分の息を数えて、「１０」になったら、また「１」から数えるのです。
それを５分から１０分実践しますと、かなり心が調ってくるはずです。
心の動揺が大分治まってきたら、目の前の絶望的な状況に対して、次のような考えにマインドセットします。
※マインドセット＝ある考えを持つ、ある思考を選択する
「この絶望的な状況は、私の人格を高めるための修行である」
多くの人は、目の前の絶望的な状況に対して「最悪」「不運」「不幸」といったイメージで受け取ってしまいます。
そのように流れていく思考を、意識の力で「自分の人格を高める修行」と受け取り直すのです。
絶望的な状況を、「自分の人格を高める修行」と受け取ることができますと、現実から逃げようとする心が少なくなり、勇気をもって現実に向き合うことができるようになります。
絶望的な状況に向き合うと、もちろん悩むこと、迷うこと、苦しむことが一時的に増えるわけですが、その悩むこと、迷うこと、苦しむこと自体が自分の人格を高めるのです。
そういう観点で考えると、絶望的な状況に遭遇して悩むこと、迷うこと、苦しむことは、決して「マイナスの出来事」ではなく、自分の人格を高めることができる「プラスの出来事」と言えるわけです。
そのように絶望的な状況を、プラスの出来事と受け取ることができますと、必要以上に苦しむことがなくなり、その状況の中で、安心して自分の人格を高めることができると同時に、その状況を打開する方法を発見しやすくなるのです。
その悩みながら、迷いながら、苦しみながら見出した「絶望的な状況を打開する方法」こそ、その後の人生を、より幸せにする「智慧」になるのです。
【今日の言葉】
絶望的な状況に遭遇したときは、これは「人格を高めるための修行」と受け取り
その中で、自分の人格を高めることを心がける
最後まで、お読みいただいたことを、心から感謝いたします。
少しでも皆さまの心の幸せと生きるエネルギーアップにつながれば幸いです。
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人財育成のジェスリード
営業コンサルタント
滝口 祐幸
尚、人財育成のジェスリードでは、東洋哲学から生まれた「ジャストマインドセット理論」
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