生きるエネルギーアップをサポートする、生き方モチベーターの滝口です。
私自身、人生を振り返って、無駄なことは1つもないとつくづく思います。
その時は、最悪と思えた出来事も後から振り返ると、あのことがあったお陰で今、こういうことができていると思うことが沢山あります。
ですから大事なことは目の前の現象に、必要以上に心を乱さないということです。
その時は最悪だと思える出来事であっても、「もうダメだ!おしまいだ!」と自暴自棄にならないことです。
先日、テレビの番組で、まさに人生に無駄はないということを教えてくれる素晴らしい人を知りました。
その素晴らしい人とは、将棋界最高の舞台であるタイトル戦で使われる駒を作っている有名な「駒師」の遠藤正巳さんという人です。
タイトル戦の駒を作る駒師の人ですから、若いころから駒師を目指して修行した人なのだろうと思ったら、何と遠藤さんが駒師の修行を始めたのは59歳の時だと言うのです。
それでは「遠藤さんは、それまで何をしていたのか?」ですが、何と20以上の職を転々としていたそうです。
もともと遠藤さんは、愛妻と一緒に居酒屋を経営していたのですが、44歳の時、突然、愛妻を交通事故で亡くしてしまったそうです。
愛妻の突然の死は、遠藤さんにとって耐えがたいものであり、それ以来、自暴自棄に陥り、生きる気力を無くしてしまったそうです。
愛する妻を突然、亡くしてしまったら、誰でもそうなると思います。
そんなことで居酒屋も潰れてしまうわけですが、遠藤さんには、その当時、まだ学生だった二人の子供がいましたので、何とか収入を得なければならないと自分に鞭打ち、スーパーで働いたり、飲食店などで働きます。
しかし気力が無いために、長続きはしなかったそうです。
44歳から59歳まで、遠藤さんは「暗黒の15年」と呼んでいるそうですが、何とその間、20以上の職を転々としたのです。
そんな働くことに全く意欲を持てない遠藤さんに、転機が訪れます。
それが、有名駒師の駒の展示会です。
何気なく入場した有名駒師の駒の展示会で、初めて自分が進んでやってみようという仕事に、再び出会えたのです。
それが、将棋の駒を作る「駒師」という仕事です。
将棋の駒づくりは、妻を失った悲しみを引きずっていた遠藤さんの心を救ってくれました。
駒を作っている時は、妻を失った悲しみを忘れ、無心になれたのです。
それに合わせて遠藤さんが、それまでやってきた20以上の仕事の経験が、すべて将棋の駒づくりに役立ったというのです。
そんなこともあり、普通の人であれば、10年以上かかる駒づくりの高度な技術を、遠藤さんは僅か1年で修得してしまったというのです。
また遠藤さんが「暗黒の15年」と呼んでいる辛く苦しい15年は、遠藤さんの心を磨き、追い詰められた時の棋士の心を、誰よりも理解できるようになっていたわけです。
だからこそ、タイトル戦に向かう究極の緊張状態にある棋士の心を癒す将棋の駒を作ることができたのです。
長い人生の中には、一歩を進むことができないという辛く厳しい時期があるものです。
そのような一歩も前に進むことができない時は、誰でも焦ります。
また、時間をムダにしていると落胆するものです。
しかし、人生に無駄はないのです。
精神的に迷い、何も手に着かないという時であったとしても、そこで経験したこと、考えたこと、悩んだこと、それら全てが、その後のことに結びつくということが大いにあるのです。
そういうことで一日一日を、大事に丁寧に生きるべきだとつくづく思います。
それが、幸せに生きる方法の1つと言えるでしょう。
【今日の言葉】
人生に無駄なことは1つもない
一日一日を大切に、丁寧に生きよう!
最後まで、お読みいただいたことを、心から感謝いたします。
少しでも皆さまの心の幸せと生きるエネルギーアップにつながれば幸いです。
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人財育成のジェスリード
営業コンサルタント
滝口 祐幸
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