生きるエネルギーアップをサポートする、生き方モチベーターの滝口です。
前回のブログで、週に1回はマクロ思考で視野を広げることを、お勧めしましたが、今回のブログでは、その全く逆でミクロ思考で自分自身を見つめることについて、お話したいと思います。
マクロ思考のマクロは、マクロコスモス=大宇宙のことです。
それに対してミクロ思考のミクロとは、ミクロコスモス=人体のことを意味します。
マクロ思考は、宇宙空間から小さな地球を見下ろすイメージを持つことによって、視野を広げることを目的にしたわけですが、今回のミクロ思考は、それとは全く逆で、視野をどんどん小さくしていき、自分の身体の中の臓器や細胞に耳を傾けるという思考です。
こういうお話をすると「何のために、そんな意味のないことをやるんですか?」と言う方もおられます。
このミクロ思考の目的は、まず1つは「自分を知る」ためです。
もう1つの目的は、「自分を大切にする」ためです。
努力家と言われる人の中には、自分の身体を酷使している人が多くいます。
仕事目標の達成のために、睡眠時間を削って頑張っているビジネスマン
チャンピオンになるために、肉体の限界を越えて、トレーニングに打ち込むアスリート
研究成果を出すために、食事も忘れて研究に没頭する科学者
そういう限界を越えた努力をするから、普通の人ができない成果を出せるんだ!
もちろん、その通りです。
ただ仏教では「中道(ちゅうどう)」の生き方を大事に考えています。
「中道の生き方」とは平たく言えば、「極端に偏ることのない、バランスの取れた生き方」という意味です。
目標達成のために頑張ることは大事ですが、身体を休めるための休息も大事なのです。
そのバランスを取るために、一日の終わりに、ミクロ思考で自分の身体に耳を傾けるのです。
ところで皆さんは、自分を知っていますか?
「そりゃ、自分のことは、自分が一番知っているよ」とおっしゃる方も多いと思います。
以前、お酒を飲み過ぎる友人に、「少しは自分の身体のことも考えて、週に一日ぐらいは、お酒を飲まない日を作った方がいいよ」と言った時、その友人から、つぎのような言葉が返ってきました。
「俺の身体なんだから、俺の勝手だよ!」
私たちの身体は、本当に私たちの身体なのでしょうか?
ご覧になった方もおられると思いますが、以前、NHKスペシャル「シリーズ人体~神秘の巨大ネットワーク」という番組を見て、私はびっくりしました。
タモリさんとノーベル賞を受賞したiPS細胞の山中伸弥教授が司会だったのですが、その番組で、次のような医学の最新情報を伝えてもらいました。
「私たちの身体の中の臓器同士が、常に会話をするように情報を交換し、私たちが元気に活動できる状態を保っている」という医学の最新情報です。
つまり「私たちの身体の中の臓器同士が、会話をしている」ということなのです。
身体の中で「血圧をもっと上げて下さい!」とか、「酸素が足りないので、もっと酸素を送って下さい!」とか、「ウィルスが侵入してきたから、免疫細胞の皆さん、攻撃して下さい」とか、互いに連絡を取り合いながら、私たちの健康を守ってくれているというのです。
その事実を知ると、私たちの身体を構成する臓器や細胞に、「ありがとう!」と言いたくなりますよね。
少なくとも自分の勝手な理由で、臓器や細胞に負担をかけてはいけないという思いが湧いてきます。
更に先日、ウィルスのことを調べていたら、私たちの身体の中には、約100兆個以上の細菌が住みついていて、それらの細菌は、私たちの身体の中で生きる代わりに栄養を分解したり、ビタミンを産出したり、私たちが健康に生きるための協力をしてくれているということが分かりました。
身体の中に細菌やウイルスが侵入しないように、私たちはマスクや手洗い、アルコール消毒を徹底しているわけですが、実は、私たちの身体の中に、すでに100兆個以上の細菌が同居しているということなのです。
そう考えると、自分の身体だと思っていた肉体が、私個人のものというよりは、沢山の臓器や細胞、そして細菌の集合体という感じがしてきます。
少なくても私たちの身体は、沢山の臓器や細胞、そして100兆個以上の細菌の協力体制によって成り立っているということは事実です。
そうなると私という存在は、何なのでしょうか?
「我思うが故に、我あり」というデカルトの言葉にあるように、私という存在は「思考」であると言えるのではないでしょうか。
「そろそろ起きようかな!」と私が思うから、私の身体の中の臓器や筋肉や細胞が、その思いに協力して、そのように動き、起き上がることができるわけです。
「今から勉強しようかな」と私が思うから、私の身体の中の臓器や筋肉や細胞が、その思いに協力して、そのように動き勉強をすることができるのです。
例えて言うならば、私たちは、私たちの身体にとっては、進むべき方向を決める社長です。
私たちが決めたことに、私たちの身体の臓器や筋肉や細胞は従ってくれているのです。
そう考えると、私たちの身体の臓器や筋肉や細胞は最も忠実で信頼できる最高の部下であり、最高の協力者と言えます。
そう思うと私たちの身体に、感謝の念が湧いてきます。
日本では、毎年、3万人前後の人が自分で命を絶っています。
もし、それらの人たちが、自分の身体が沢山の臓器や細胞や、100兆個以上の細菌が協力し合って成り立っている集合体であることを知っていたならば、自分だけの思いで「生きる」という活動を停止する行為をしなかったのではないかと思います。
読者の皆さん、一日の終わりに、たとえば、お風呂に入って身体を洗う時などに、ミクロ思考で自分の身体に思いを巡らし、「今日も一日、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べて下さい。
その感謝の言葉に対して、皆さんの身体の中の臓器や細胞たちが、きっと「どういたしまして」と答えてくれるはずです。
【今日の言葉】
自分の身体が、沢山の臓器や細胞、そして100兆個以上の細菌の協力体制で
成り立っているという事実を知る時、自分の身体に対する感謝の念が生じる
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最後まで、お読みいただいたことを、心から感謝いたします。
少しでも皆さまの心の幸せと生きるエネルギーアップにつながれば幸いです。
尚、この「夢と希望と自信と安心を作ろう!ブログ」は,
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ジェスリードの営業コンサルタント
滝口 祐幸