女風セラピストとしてデビューする前に
彼らはそれなりのレクチャーを受けるらしい。
センスや経験値がいくらあっても
オリジナルテクだけでは到底足りない。
女性が悦ぶピロートークや本番以外の実技を
みっちり教わった、とセラピ君は言っていた。
そして、最終テストでその手のプロの女性に施術して合格を貰うのだとか。
キスから始まった性感マッサージ。
丁寧で、とろけそうな優しいキス。
それがしばらく続いた後は
耳を柔らかく攻め、髪を撫で
頭を腕でそっと包み込んでくれる。
ゆっくりゆっくり、お姫様のように
大切に扱ってくれているのがわかる。
ああ、ずっとこんな風にされたかったんだ …
元々感じやすい胸へ舌先が移る。
私の反応が良いのを確認したのか
優しい愛撫が長く長く続いた。
何も急ぐことはない。
「私だけ」が気持ち良くなっても
いい時間なのだから。
それはとても大きな許可で。
相手の顔色を窺う必要も
交代して攻めに回る必要もなければ
相手の欲に振り回されるなんて事もない。
ただただ、この心地良さに溺れていい。
緊張はいつの間にかほどけていた。
セラピ君の舌は私の身体のあちこちを
ゆっくり徘徊したけれど
結局、私の反応の一番強い場所に戻ってきていた。
凄く良く見てくれている。
ようやく指が入ってきた、と思った
その瞬間、イきそうになって我慢
え、だめだめ!
もったいなぃぃ〜 w
スポットの押さえ方がうまくって、もう…
その後も感度は上がりっぱなし。
ヘブンリーにイかせていただいた
そして、優しく抱きしめてもらっていると
無情に響く時間終了を知らせるタイマーの音。
シャワーでまた流してもらい、準備をして
帰りはまた駅まで一緒に。
甘えモードで少しだけ手を繋ぐ。
帰り道の足取りは、きっと地面から何センチか
ふわふわ浮いていたんじゃないかと思う
その後しばらくは、その思い出で生き延び
なんなら今でもセラピ君は私の妄想の中にいる。
そんなに良かったなら、また同じように利用する?
答えは
モウイイカナー?
なぜなら。
あの時、帰りに🏨代もお支払いしたから
トータルで結構な出費になった。
新人割が付いてもこれか、と。
ハマりすぎたらなかなかシビアにキツイと思う。
それに、セラピ君に耳元で甘い言葉を
何度も掛けてもらったけれど
私は都度、心で思っていた。
絶対嘘だねっ
と。
我ながらその冷静さに腹が立つ…
「かわいい」はもちろん
「俺だけの女にしたくなる」というのも
マニュアルに載ってるんでしょうね〜
そういうのを言われるたびに
もうやめてぇぇ〜と寒くなった。
でも。
営業トークが透け透けで(新人だったから?)
そこに心が無いにも関わらず
あれだけ至福にさせてくれたのは
手技含めなかなかやるな、とは思うのだった。
その後、新人ではなくなったO君
元気に女性をシアワセにしているかな?
私はやっぱり
少しでも愛のあるSEXじゃなきゃ いや♡♡