初めて女風(あえてフルで言いたくない)へ行った時の話。


その直前、私はだいぶ落ちていた。

間違った相手に身勝手に扱われて、身も心も壊れてしまっていた。


でも、そんな相手を引き寄せてしまったのは

紛れもなく私自身。

もう二度と同じ経験をしないよう省みて

まずは身体に謝ろう、労わろう、と思った。


そこで、丁寧にケアしてもらって癒されたいと

以前から興味津々だった「女風」を思い出した。

エステとか美容系じゃない所が…懲りてない。


思い立ったら即行動。

「明日、私と時間帯が合う人にお願いする」と決めて

直感でお店を選び、写真で指名した。


その人(セラピストO君)は入店間もない新人君で

コースの新人割が付いていた。

年齢はその店で年長寄りの30代。

ベテランだと気後れしてしまいそうだし

総合的になんとなく私の身の丈に合いそうな人で

ちょうど良かった。


少しして店から連絡が来たのだけど

「待ち合わせ場所を決めて」と告げられ軽くパニクった。

交通費は一定額支払うけれど、どこでも良いの?

ホテルが近くにないとダメよね?

ホテル直?それとも外?

まるでわからない。


そこで「逆に○○辺りで場所指定して欲しい」と

連絡したら、時間を置いて返信が来た。

そこは、少し歩いた所に🏨が建ち並ぶ駅の

チェーン店の前だった。


誰かに発見される可能性を考えたら

あの場所は避けるべきだったかもしれない。


翌日。

着る服の特徴を告げて待ち合わせに向かう。

時間になっても写真で見た彼が現れず

不安になってメールを確認していたら

にこりと微笑む爽やか君が目の前に登場した。


わお♡♡

写真ではクールぶっていたのにかわいい♡

このまま普通に生きてたら触れ合うこともなかろう

私の住む星とは違う星の人だポーン


聞くと、目立つと困るだろうから

店の傍らにひっそりと佇んでいたと。


なんと。

店の前、と言われて堂々と正面に立っていた

自分のバカ真面目さに赤面した。




続く