5096発目.白い人魚の美女 | 僕、家元(時々チキンハート)です。

僕、家元(時々チキンハート)です。

このブログは40男・家元の、100%自己満足垂れ流しでお送りしています。






$僕、家元(時々チキンハート)です。


(ネタバレあっても許してね爆弾


*ある蒸し暑い日の夜のことだった。名探偵・明智小五郎と助手の文代は、向かいのビルから差し込んでくる怪しい光、そして女性が謎の巨大な影に襲われるという異様な光景を目撃する。その女性は笹本芳枝、文代が大学生時代に所属していたテニスサークルの先輩で、詩人・笹本静雄の妻だった。芳枝の話によると笹本家に謎の影が現れるようになってから、笹本はノイローゼ気味になり、また家政婦も時々妙な笑い声を聞くようになったという。その翌日、笹本家を訪ねた文代は不気味な男の笑い声を聞く。そしてリビングで倒れていた芳枝を発見、さらに顔をつぶされた笹本の死体を目の当たりにする。その直後、何者かによって後頭部を殴られ気を失う文代。薄れゆく意識の中で彼女が見たのは、緑色のマントに身を包んだ人物。その正体は?そして明智が解き明かす「2つの不可解、5つの不可能」とは?


「江戸川乱歩の美女シリーズ」、第4弾は昭和53年7月8日放送の「緑衣の鬼より 白い人魚の美女」。

この回の「美女」、笹本芳江を演じたのは夏純子さん。

元々はピンク映画でデビュー、その後「太陽にほえろ!」の「さらば、スコッチ!」の回でスコッチの元恋人役を演じていらっしゃいました。

そしてお恥ずかしい話、僕はずっと彼女のことを「元宝塚の女優さん」と勘違いしていました・・・

他には「白い乳房の美女」で再登板する荻島真一さん、「日時計館の美女」の朝加真由美さん、松村達雄さんが脇を固めていらっしゃいます。


さて「白い人魚の美女」ですが、原作の「緑衣の鬼」に登場するのは大江白虹という探偵作家と、探偵の乗杉龍平の2人。

シリーズにおいて初の明智小五郎が登場しない作品を、ドラマ化したわけです。

でもそれはシリーズにおいて、当然と言えば当然のことなんでしょうね。

現に「横溝正史シリーズ」でも、金田一耕助が登場しない作品をドラマ化し金田一が活躍するように設定されてる作品もあったりしたわけですから。

そして前の3作品が「復讐」を動機としていたのに対し、今作では30億円という莫大な財産を巡る「欲望」が動機となっています。

さらに多分シリーズで唯一だと思うのですが、明智の推理に追い詰められた犯人が最終的に自らの命を絶つ(これはよくある結末)際に、明智に向かって「明智~・・・呪ってやる・・・!」と明確な怨みの言葉を吐くというもの。

この犯人も歯に仕込んでいたのであろう毒を食らい、巨大な水槽に身を投じて絶命するんですが、その水槽の水がまあ・・・

巨大な水槽というと「湖底の美女」にも出てくるんですが、それと比べても本当に水が濁っていてしかも普通に魚が泳いでいて、そこでもしばらくの間演技しなくてはいけない役者さんたちの御苦労がしのばれます。

それ以外でも夏さんがトランクに詰め込まれたり、家政婦役の女優さんが浴槽で全裸で(まあ、風呂に入ってるわけだから全裸なのは当たり前ですが)、背中にシャワーを浴びせられた状態で俯せになって殺されるというのは、本当に大変だったでしょうね。

まあその分、世のエロ親父どもは裸を見れただけで興奮してたんでしょうな・・・