僕、家元です。
第１４７回天皇賞・春実況回顧です。
ゴールデンウィーク最初の日曜日、７万人の競馬ファンが詰めかけた京都競馬場です。一面に広がる緑の大海原は世界を狙う葦毛のキャプテンにとって、前途洋々の航海となるのか、それとも時化の大波となって襲い掛かるのか、第１４７回天皇賞・春です。天皇盾を手にすること、それはまぎれもない実力ナンバー１の証明、そこに最も近い位置にいるのはやはりゼッケン８番、青い帽子そして葦毛の馬体ゴールドシップであります。そのゴールドシップを果たして破る馬が他の１７頭の中にいるのかどうか、その一番手は日経賞勝ちのフェノーメノか、阪神大賞典２着のデスペラードか、はたまた京都記念を制したトーセンラーか、マイネルキッツやジャガーメイルといった古豪も虎視眈々、２度目の天皇賞制覇を狙っていることでしょう。６年連続で１番人気が敗れている春の天皇賞、今年はどうか！？
ゲートが開きました！例によって後方に下がったゴールドシップ！やはりスタートが悪かったのか！？デスペラードも後方待機！幸が押してサトノシュレンが先頭、ユニバーサルバンクが２番手、外からトウカイパラダイス、フェノーメノ４番手であります蛯名、もう１頭の赤い帽子マイネルキッツ、ムスカテールややかかり気味か、外から２番手に押し上げていきました、先頭はサトノシュレン、２番手にムスカテール、トウカイパラダイス３番手、その後ろにユニバーサルバンクがつけている、１４番のコパノジングー、それからカポーティスターと続いています、さらにその後ろから４年前の勝ち馬マイネルキッツ、外に６番のフェノーメノは去年のダービー２着馬、赤い勝負服はレッドデイヴィス、トーセンラーと武豊がそのインコースにいます。
１周目の第４コーナーをカーブしてホームストレッチに入ってまいります１８頭、緑のじゅうたんの上を気持ちよさそうに走っています、２番のサトノシュレンが先頭、前半１０００ｍは６０秒を切っています、５９．４であります。２番手は内トウカイパラダイス、外がムスカテールと福永祐一、少し差があってユニバーサルバンク、１５番のカポーティスター、内に入ったコパノジングー、その後ろにフェノーメノ、ゴールドシップは後方３番手、何とか折り合いはついているようです内田博幸、果たしてどこでロングスパートを仕掛けるのか、ジャガーメイルをかわして後方４番手、デスペラードが最後方、ゴールドシップを前に見ながらレースを進める浜中俊、レースは間もなくちょうど半分、１６００ｍでありますが１：３５．２、ちょっとこれは速くないか。
１コーナーから２コーナーに向かう１８頭、それでは改めて先頭から順を追ってご紹介、サトノシュレンが５～６馬身、リードを広げて第２コーナーからバックストレッチ、トウカイパラダイスが２番手であります。そこからまた４～５馬身あってムスカテール、縦に長い展開になりました、３馬身差ユニバーサルバンク、１４番のコパノジングー、その後ろにカポーティスターであります。２０００ｍも２分を切るペース、フェノーメノと蛯名正義、内からマイネルキッツとクリスチャン・デムーロ、２馬身差トーセンラーと武豊上手く流れに乗っている感じ、アドマイヤラクティ、その外へレッドデイヴィス、間を割ってレッドカドー、８年連続出走のトウカイトリック、まだゴールドシップは中段より後ろのポジション、フォゲッタブルがいる、４番のジャガーメイルこの馬も天皇賞を勝っています、さらにメイショウカンパク、最後方からデスペラードであります。
３コーナーの坂の下り、ゴールドシップが動いた、ここからエンジン全開か、内田博幸手綱を押している、サトノシュレンのリードがなくなった、完全に一杯になった、トウカイパラダイスが先頭、フェノーメノ、トーセンラー、その外へゴールドシップ、植え込みを通って直線に向かう！
第４コーナーをカーブして直線！フェノーメノが先頭だ！フェノーメノ先頭！トーセンラー２番手！ジャガーメイルが外から来る！ゴールドシップどうした！？意外に伸びてこない！２００を通過！フェノーメノが完全に先頭！トーセンラー！武豊の右鞭が飛ぶ！レッドカドー３番手に上がった！ゴールドシップ現在５番手！これは前を捕えられない！フェノーメノ！秋の天皇賞２着の無念を晴らした！２着武豊のトーセンラー！レッドカドーが３着！ゴールドシップ惨敗！これが競馬の恐ろしさなのか！？またしても敗れた１番人気！ジンクスは今年も破られませんでした！ダービー２着！秋の天皇賞も２着！４度目の挑戦でＧ１初制覇！フェノーメノです！蛯名正義は１１年ぶりの天皇賞・春制覇！勝ち時計３：１４．２！上がり４Ｆ４９．４！３Ｆ３６．５であります！