浄智寺 | 歴史と文化と和の心♪

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京都発歴史好き薩摩おごじょ緑木の日々是奮闘記!!

こんにちは!

本日は夜に第2回の幕末女子会です♪

超楽しみ☆о(ж>▽<)y ☆



ということで、一つ史跡巡りレポを投下したいと思います←

今回は鎌倉五山の一つ、浄智寺のレポです☆


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浄智寺は、山号は金宝山といい、鎌倉五山第四位の寺格を持つ臨済宗の寺院です。

開基は北条師時(ほうじょうもろとき)で、弘安4(1281)年に没した父宗政(5代執権北条時頼の3男)の菩提を弔うために、宗政の夫人と共に創建したと言います。


創建年代は明らかではないみたいですが、北条宗政が没した1281年以後間もなくと伝えられます。

開基である北条師時は得宗北条貞時の娘婿で、小侍所評定衆・引付頭人を歴任して後10代執権となっております。


・・・余談ですが、大河ドラマ「北条時宗」では宗政役を比留間由哲さんが好演しておりましたが、めちゃくちゃ爽やかで好印象でした←

ドラマ内では弘安の役の折に、兄・時輔←(何故か生きてる設定)を庇って亡くなっておりましたが、死因は定かではないそうです。

いずれにせよ、29歳という若さでこの世を去られております・・・(TωT)



さて、話を元に戻しますが、浄智寺は創建後、高僧の入寺が相次ぎ、弘安6(1283)年頃までには檀那塔・仏殿・僧堂・庫裏・方丈・山門といった、禅宗寺院の伽藍が整っていたと言いますね!


そして正安元(1299)年、浄智寺は北条貞時によって五山に列せられます。

その後様々な編成があったといいますが、至徳3(1386)年に足利義満が五山の制を確定した際には、鎌倉五山第四位となっております。




浄智寺は延文元(1356)年に火災にあっており、初期の伽藍を失ってしまいますがすぐに復興したようで、室町時代頃には方丈・書院・法堂・五百羅漢像を安置した三門・外門・行堂・維那寮・僧堂などの主要な建物、また多くの塔頭が建ち揃っていたといいます。


近世になると鎌倉は農漁村となってさびれ、寺院の多くも次第にかつての繁栄ぶりを失ってしまいます。

幕末の頃には仏殿・方丈・鐘楼・外門・惣門などが残っていたといいますが、これらの建物は大正12年の関東大震災でほとんど倒壊してしまいました。


現在は三門・楼門・仏殿にあたる曇華殿・方丈・客殿などが伽藍を形成しております。

ちなみに境内は、国指定史跡(昭和41(1966)年指定)になりますね!


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ということで、中へ進んでみましょう。


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まずは総門がお出迎えです。

「寶所在近」の額がかかっておりました。


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総門を潜って閑静な参道を上がってゆくと


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立派な鐘楼門が出て参ります。

2回に「暦応三(1340)年」銘の梵鐘が下がっており、現在はこの門が山門となっております。

関東大震災の後に再建されたもので、「山居幽勝」の扁額がありました。


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鐘楼門を入って右側に、曇華(どんげ)殿と呼ばれる仏殿があります。

仏殿には本尊である三世仏が祀られておりますが、三世仏は鎌倉の寺院では珍しいといいますね!


左の阿弥陀如来は「過去」、中央の釈迦如来は「現在」、右の弥勒菩薩は「未来」を表しているといいます。


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いただいた御朱印には、この建物の名前が記されておりましたね!


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そして庭の奥には書院や庫裏がありました。


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裏にも道が!


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途中、やぐらもいくつか見られました!

やぐらの中には仏様が立ち並んでおります。


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・・・紫香楽焼の、タヌキ・・・も(笑)


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そしてその先には人ひとりようやく通れるくらいの小さなトンネルが。


「布袋尊があなたをお待ちです」


と書かれた不思議な立札につられて、とりあえず行ってみることに←







すると・・・


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プギャ―m9(^Д^)――


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・・・ではなく、石造りの布袋尊(ほていそん)が祀られておりました。

布袋尊は弥勒菩薩の化身と言われ、昭和57(1982)年開創の鎌倉七福神の一つとなっております。


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「おなかをなでてあげて下さい

元気がもらえます」


と書かれていたので、とりあえずナデナデしてきました←


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手を合わせて一、二歩下がり、後ろを振り返ると相変わらずm9(^Д^)で見送っていただきました(笑)






布袋尊に元気を貰えたところで、次回の史跡巡りレポは建長寺参りたいと思います☆