こんばんは!
本日もお仕事でした☆
会社帰りに街を歩いていて、すっかりクリスマスムードだなとつくづく思ってしまいました(笑)
今年も僅かですね・・・早い!(゜д゜;)
ということで、本日は京都編、偶然出会ってしまった紫式部像と、源氏物語を少しお話したいなと思います(´∀`)
昨日お話した宇治橋の前に、紫式部像が建っておりました!
十二単や長い髪がよく出来ており、まじまじと眺めておりました(笑)
紫式部(むらさきしきぶ=978?~1016?)は歴史上の人物としては結構有名ですが、ご存知平安中期――国風文化の代表的女流文学者です。
父は越前守藤原為時(ふじわらのためとき)で、紫式部は幼いころから和歌・詩文に長けており、父から「お前が男だったら・・・」と言われるほどだったといいます!
『紫式部』の呼称は彼女の代表作「源氏物語」に登場する紫の上と、兄が式部丞であったことにちなんでいると言われており、実名は不明だといいます(一説で「薫子」という名を聞いたことが。。。)
夫の藤原宣孝(ふじわらののぶたか)に死別した後、一条天皇の中宮彰子(しょうし)に仕え、その前後に『源氏物語』の執筆に取り掛かったといいます。
この時代の才女としては清少納言の「才智」、和泉式部の「情熱」と比べ、紫式部は「内面的」な人柄だったといいますね(そして中古三十六歌仙の一人!)。
代表作で『源氏物語』が有名ですが、この他にも『紫式部日記』←(当時の生活がむちゃくちゃリアルに綴られておりマス)、家集の『紫式部集』があります。
・・・有名な人物ではありますが、謎も多い人物なのデス。。。
また『源氏物語』は、主人公・光源氏(と子の薫)の恋模様を描いた全54帖の大作ですね!
これがまた時代を経て現代にも通用するくらい面白い恋愛小説デス(笑)
光源氏の恋模様もそうですが、この作品では宮廷生活を中心とした平安時代前~中期の世相を生き生きと描写しており、藤原氏全盛時代の人間性の真実にもまた着目することができます。
全編をあげてみますと
桐壺・帚木・空蝉・夕顔・若紫・末摘花・紅葉賀・花宴・葵・賢木・花散里・須磨・明石・澪標・蓬生・関屋・絵会・松風・薄雲・槿・少女・玉鬘・初音・胡蝶・蛍・常夏・篝火・野分・行幸・藤袴・真木柱・梅ヶ枝・藤裏葉・若菜(上下)・柏木・横笛・鈴虫・夕霧・法度・幻・雲隠・匂宮・紅梅・竹河・橋姫・椎本・総角・早蕨・宿木・東屋・浮船・蜻蛉・手習・夢浮橋
があり、「幻」までが前編、・・・また激しい嫉妬だの生霊だのドロドロとした恋模様が描かれていたりします(笑)
中学時代、天海祐希さんが光源氏を演じた「千年の恋~ひかる源氏物語~」といった映画を友人と見に行ったことがあるのですが、これには桐壺・葵・花散里・明石・葵の章が主に描かれておりましたが、ドロドロすぎて友人と唖然とした記憶があります(笑)
義理の母に恋をしたり、一発で見初めた幼女を連れ去って育てて嫁にするってどうょ!
・・・と今では犯罪のような描写もありますが←(笑)、当時の世相や人間模様を見るにはなかなか学べる作品でした☆
・・・また光源氏もその生涯のうち多くの姫君と恋に落ちるのですが、この光源氏、主人公なのに「雲隠」の章で死去してしまいますΣ(゚д゚;)
ですがその後の「匂宮」「紅梅」「竹河」の章を経て、「橘姫」以下の十帖は光源氏の子である薫や匂宮を中心に宇治の八の宮の姫君たちを配した『宇治十帖』ということで、物語が展開しております。
こちらは薫・匂宮、そして浮舟の三角関係が・・・(笑)
・・・ということで「宇治十帖」、名前の通り宇治が舞台となっており、宇治市では宇治十帖ゆかりの史跡を巡れるコースが設けられております☆
紫式部像の建っていたエリアは「夢浮橋広場」ということで、最終章「夢浮橋」の舞台地を示す石碑が建っておりました。。。
薫や匂宮との三角関係に悩まされた末、浮舟は自殺未遂を経てついには尼になります。
薫は彼女が尼になったことを深く嘆くのですが、この薫の悲哀を描いた章が「夢浮橋」です。
・・・短大時代、古代文学の授業で「夢浮橋」を詳しく勉強したのですが、授業の間、もう突っ込みどころ満載でした・・・(笑)
源氏物語、現在はさまざまな方の訳や口語訳の本が出ているので、ぜひ☆←
ドロドロな恋愛小説好きな方には特にオススメかもデス(笑)
ちなみに
ドロドロな恋ばかりでなく、姫君たちの一途な思いもまた同じ女性としては面白い部分でもあります。
・・・というのは、源氏物語。和歌も数多く登場しており、その「五・七・五・七・七」の短い歌に、相手に対する思いがぎゅっと凝縮されております。
その中でも心に染みる30のストーリーと和歌を取り上げたこちらの「千年の恋心」という本、なかなか面白かったです!
五十四帖にもおよぶ大作の中での「30の愛のかたち」を浮き彫りにした一冊。
千年も昔の物語なのに、現代を生きる我々の心を揺れ動かす秘密が見えてくる一冊だと思います☆
いづれの御時にか、
女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、
いとやむごとなき際にはあらぬが、
すぐれて時めきたまふありけり
この「桐壺」で出だしから始まる源氏物語、もう一度読んでみたくなりましたね!
せっかく源氏物語の話がでたので、少しオススメの本を紹介させていただきました☆| 壁 |д・)
「読書の秋」だからまた図書館にも行きたいな。。。←
- 千年の恋心 源氏物語を彩る女君たち/荻野 文子
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