突然だけど、私の母は少女みたいな人だ。
(内側だけ)

西加奈子さんの「漁港の肉子ちゃん」を読んで、
自分の中に今書いておかなくちゃいけないものがある気がして、
キーボードを叩いている。

の、だけど、その「何か」が自分でもよく分かってなくてこのブログを書いているから、
いつも以上にまとまりのない、つまらないものになるかもしれない。


だから、心と時間に余裕がある時に、でも。


私は、性格も顔も父親にそっくりで。

それはもう、女の子は父親に似る、なんて域を軽く超えてしまって。

お正月に父方の祖父母の家で
古いアルバムを見ていた時。

私がピースしてる写真があったのだけど、モノクロで、
へ~今どき珍しいな、と不思議に思い、隣にいた祖母に尋ねてみたら、
あなたそれは、あなたのお父さんの小さい頃の写真ですよ、と
笑われてしまう事件が勃発するくらい似ているのだ。

そして、友人がはじめて母と会った時、
全部私と正反対の人だと思って貰えれば大丈夫だよ!、と紹介してしまうくらい私と母は似てない。
(なんて雑な)

本当に、よくここまで生きてこれたなぁと思うくらいのお方で。

どこまでもほんわかした雰囲気の母親を持つと、
子供は、お母さんはあたしが守らないと!って変な使命感に駆られてしまって
手を引っ張ってきたのか、引っ張られてきたのかよく分からないけど、
回りにたくさん助けてもらって、素敵な出逢いがあって、育ててもらったように思う。
(今もだけど)

だけど、もう無理、いよいよやばいぞ、って時を乗り越えられたのは、母マジックがあったからで。
(やっぱり母は偉大)

でも普段、その母マジックは小さくてちょっと丸い白い体の何処かに隠してあって。


前もってわざわざ伝えてたのにくしゃくしゃになって出てきた締切間近の保護者会出欠席の用紙とか、
(母がサインしたのに、家入さん自分でサインしたでしょ!と小学校の先生に怒られたこともあった)
年頃の女の子のお弁当に悪くなってる鳥飯が入ってたりとか、
(次の日からお弁当の中身を家でそっと確認するようになった)
これで寝ると健康になるって言われた!といきなり布団を買ってきて月の終わりおかず1品で過ごしたりとか。
(最後は冬場にただ暖をとる電気カーペット化してた)


もう、とにかく、コラァ~~~~!!!ってなる事沢山あったけど、
まぁ楽しい人ではある。


そして、そんな時期を経て、
今では、東京の家に時々お手伝いに来てくれたりする。

色んな事にいっぱいいっぱいになって、
小さなことで母を責めたり、私が取り乱すことが増えた時期があって。

頭では分かってるんだけど、あぁ~~、って。

で、今母が来てくれているんだけど、
私も20歳になって、前よりはまぁ大分落ち着いて、仲良くやれている。

だけど、家に誰かいると甘えてしまって、
感情のコントロールが上手くいかない。
(まだまだ子供)

自己嫌悪の中でその日は寝たのだけど。

翌朝、洗面所で出かける準備をしていたら、
これを発見。

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最初意味が分からずに、。。。。?。。。。?を繰り返していたのだけど、
冷静に状況を分析した結果。

母がクシがないと言っていた→私は仕事柄、遠征してホテルに泊まる事が多いから、
あっ、これ使いなよって、本当に何でもないクシをあげた→ホテルのだからシールが張ってあるはずがない→えっ?これ何?

リビングにいた母に何気なくあのシールどうしたの?と聞いたら、
あぁ、娘に貰ったクシだから他のと紛れないように大事に使おうと思って猫シールつけたんだっ!と。

ニコニコ笑顔。

へ~、じゃ、いってきます、ってぶっきらぼうに家を出たけど、
エレベーターの前で、昨日ごめんなさい、って思った。もっと頑張ろうって思った。


引っ張ってきた、だなんて、勘違いも甚だしい。

ずっと、私はお母さんに守られてきたんだなぁ、と。

この気持ち、いつまでもつかな。笑

でも、まぁこれを繰り返していけるのが家族かなぁ、と思ったりした今日でした。