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グロリア・ウィーランの『家なき鳥』を読んだ。



インドの現状。


今もこの理不尽を当たり前だと思って、生きている女の子がいることが悲しい。


現実と衝突した時、誰だって一度や二度、自棄を起こしたり、色んなものを構わず憎んでみたりするものだけど、主人公コリーのそういう人間臭さが全く描かれていなかった。


それは、本だから、とか、そいう部分を隠したから、とかではなくて、本当にそういう部分を彼女は持ち合わせていなかったのだと、思う。


コリーよりも、ページをめくる私の方が憤りを感じてしまっていることも、すごく切なかった。


何処か他人事の痛みというか、自分はこんなだから、こうなってしまうのは仕方がない、とコリーが思ってることが、寂しかった。


でも、最後には、この本を読んでよかったと思える。


もっと、世界中の女の子が、思いっきり怒ったり、お腹を抱えて笑ったり出来る日がくるといいな。


必ず。