村上春樹さんの『アフターダーク』。
昨日は福岡での音楽活動だったから、東京からの移動中に読んだ。
それだけではしっかり理解出来なくて、今日帰りの道で、もう一度、注意深く文字をおった。
この小説は、それぞれの場面の文章のはじめに時計の図をさり気なく記している。
重要な意味をもっていることを、さも無意味なように、当たり前のことだと言わんばかりに溶け込ませて、人の無意識に訴えているところが、面白かった。
人は、誰しもが好奇心を持っている。
でも、それを探求しようとすれば、同時に責任が生まれると思う。
その事柄や感情や人間に、最後まで寄り添いますよ、って。
でも、それって難しい。
評判の良い映画を観に行って、物語の先がよめてしまったら、やっぱり、気怠いもんね。
自分だけではじめたつもりでも、物事は何故か自分ひとりだけでは終わらせられないようになってる、みたいで。
謎が解けたからって自分だけ、笑っているのは、やっぱり、ダメ、なんだろうなぁ。
人を傷付けてしまうんだろうなぁ。
こんな当たり前なことを、人間としての良心を、最初からみんなに備わっているはずのことを、19にして今日やっと知った自分の幼稚さを呪いたくなる。
家入はさ、笑ってるけど、笑ってないんだよね、仲良くみんなでいて、ひとりだよね、って言われたことがあって。
その時はよくわからなかったけど、この小説を読んで少しだけ、分かった。
大切なものたちを、大切にするって難しいんだなぁ。
大人になりたいものですね。
そして、明日は、フジテレビさんで放送中の『ドラゴンボール改』のエンディングで私の新曲『純情』が流れます!
是非みてください!